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このブログは小説・映画の「ブレイブストーリー」の二次創作兼雑記ブログです。原作者様、各権利元関係者様とは一切関係ありません。
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あぁ、これあげてもいいんだろうか・・・・
なんて今更だろうな、やっぱり。
もう、全力でがりごりしてたんですが、嘘くさい文字の羅列しか出てこなくてうんざりしてみたり。

なんだか、足掻いてみました。
ですが、ご不快な気分になられましたら本当に申し訳ないです。
読みにくいと思われる漢字は使わなかったつもりですが・・・・・

視点が大人視点って便利か?と思いきや。
・・・・・不便、なんですね・・・・・・(ぼやき)

お節介にも。
獄、は。ひとやと読むこともあります、よと。

突貫工事で、次はなるべく早くあげにきます(って嘘ついたらすみません!!)
そうそう!!

今回のサブタイトル、日本の少数単位でカウントダウンしてます。
「虚空」は10のマイナス20乗。

・・・・・面倒なので、計算しません(ふははは!)

最後は「涅槃寂静」10のマイナス24(もしくは26)乗。

あぁ、ほんと纏まるのか・・・・!
しかも、次の項で終わるのぉぉぉ???って聞きたい(自分に)

ぼんやり、と。
今回BGMは珍しくポルノグラフティ「ジョバイロ」
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と、とりあえずいつもの如く、文中補足はまたあげにきますので・・・・!!
と、言うか現在24日なんですが・・・・じきに、25日になってしまう・・・・な。

取り敢えず、番外でやれよ、的なお話なのですが。
そこらへんは、生温かく、かつ華麗にスルーして頂ければ・・・・・とても嬉しいのです(とほほほ)
こ、今回長いので・・・・って言うか切るとこ完全に間違った感満載です。
そうして、長々しい文中補足はまた、あげにきます・・・・!!

すんません、言い訳満載なんですが・・・・・・!!(毎回の如く)
よろしければ、お付き合い下さるお優しい方様・・・・・よろしくお願いします・・・・
狐草紙異聞ー別項ー大晦日 


年の瀬、夕暮れのち逢魔ヶ刻。
今年最後の挨拶を美鶴にしようと僕は小汚いお社にやってきた。

「やほーぅ!みっつるー??来ちゃったよーう」

ばたぁぁぁぁん、と勢いよくお社の扉を開けてみるものの。
いつもの、お狐様のアリガタイ御言葉が、ない。

「あれ?美鶴?み、っつるー??いないの?」
 
なんだか、がらぁんとしたお社がさらに広くなったみたいで落ち着かなくなる。いっつも、来てるのに美鶴がいないだけでこんなにこの場所って静かなんだ、へぇ。
 
なんだか、な。
ふーん、せっかく年の瀬のご挨拶ってやつしようと思ったのに。
いいや帰ろうーっと。
 
「あら、亘様。あるじに御用で御座いましたか?」
 
ふわり、とお社の梁から季節外れのアゲハ蝶が舞い降りたと、思ったんだけども。
すぐに、そのアゲハ蝶は僕のよく知っているヒトに姿を換える。尻尾がゆらゆらしているのはご愛嬌。
 
濃い紫の着物地に薄鼠色に染め抜かれた蝶のシルエット。
流れるような水紋に浮かぶ白菊。
 
・・・・あれ?いつもの、藍色の着物じゃないや。
 
「胡蝶さん?今日って何かあるの?」
「はい。今日はおおつごもりでしょう?狐は皆忙しいのですが、」
 
狐もお社掃除するのかって考えたけど、美鶴がする訳ないね。
うん、掃除してるとこ、想像できないや。
 
「おおつごもりの日、わたくしどもはこのセカイの長狐にご挨拶に行くのです。相模・武蔵・安房・上総・下総・常陸・上野・下野から集まってきましてね、わたしたち眷属もお供するのです」
 
「へぇぇ。えぇと、取り合えず県名に直してくれると嬉しいなって、まぁいいや。あれ、じゃなんで胡蝶さんまだいるの?置いてかれたの?」
 
普通お供って一緒に行くってことじゃないの、かなぁ?
なんて、考えてたら。
うん、どうやら僕は地雷を踏んだらしい。
 
「えぇ、えぇ、そうなんですよ、亘様・・・・・」
 
ふふふ、ふふふと薄ら笑いを浮かべた胡蝶さんに、なんて言葉を掛けたらいいのか困る。
 
・・・・・・美鶴、絶対にワザとだ。
 
「えぇ、と。なんて言うか、ほら。まだ追いつくかもよ?ね、行ってあげなよ胡蝶さん、ね?」
「いやですっ!!!あるじは、私が邪魔だから置いていったんですっ!!あるじのろくでなしっ、あんぽんたーんっっ!!!そうです、どうせ私なんかいたって邪魔ですともっつ、って、そうだ」
 
尻尾を逆立てて、ぎゃんぎゃんと物凄い剣幕でヒステリーを起こしかけていた胡蝶さんがぱちんと手を合わす。
 
イタダキマス・・・・じゃなくて。
 
「亘様、亘様もわたくしどもの御祭りに参加しましょうっ!!」
 
・・・・・は??御祭り??参加??
 
*
 
現在、おそらくよい子の小学5年生はこたつで「紅白歌合戦」なんかを見てる時間だと思う。
 
・・・・○島○郎あたりがまさに。
ジャストな感じで「帰ろかな」なんか歌ってるかもしれない。
 
・・・・・・・・・実際帰りたい、と思う。
 
胡蝶さんに連れられてこの、榎木(らしい)の下に来る前に狐の御祭りのメインイベントを聞かされた。
 
「亘様、ようは他の狐たちより早く大鳥居を越せばよいのです」
 
人間の僕が?
・・・・・そんな無茶なこと言わないで欲しい。
 
除夜の鐘がつかれる少し前に、誰よりも早く「王子稲荷」の大鳥居を越える競争が、狐たちの大晦日のメインイベントだそうだ。
誰よりも早く大鳥居を越えて長狐に挨拶をする、そうすると、だ。
 
なんでも、狐のセカイでの位が上がるそうだ。
そんな障害物競走じゃあるまいし。
アンカーテープを切ったぐらいで上がる位ってどんなだ、と言いたかったけど、言えなかった。
 
ここにいる狐のヒトたちが、すごいやる気まんまんだからだ。
 
『人の子だ、人の子がいるぞぇ』
『まさか!!なんだってここにおるのだ?』
『おぉ。あれは三橋のとこの。眷属ではないかい?』
『よもやこの祭事に参加するつもりではあるまいな?』
 
本人たちはひそひそ話のつもりだろうけども。
正直、聞こえるように言ってるとしか思えない。
周りをぐるりと見渡すとヒトの姿で着物を着た狐、着物を着た狐が狐火を灯してぞくぞくと集まってきている。
 
「亘様、気にしないでくださいな。悪気はないのです。ただ、人の子がこの祭事に参加するのが珍しいだけなんです」
「にしたって、さ。美鶴は?スタートは同じなんだよね?」
 
とりあえず、今この中で知ってるヒトって胡蝶さんだけなのってなんか心細い。しかも人間って僕だけのような気がする。
いや、ぜっっったいにそうだ。
 
「はい。皆この榎木から、お社の大鳥居を目指しますから。あるじはとっくに来てるはずなんですが、いませんねぇ」

いなきゃいいのに、と呟かれた言葉は聞かなかった事にしよう。

「えぇと、あの。胡蝶さん。降ろしてくれて全然構わないんだけど。って言うかまだ、さ。早いんじゃ、ないの?」
「いいえ!!出だしが肝心です!!万全の態勢で臨まなければ!!あるじにぎゃふん、と言わす好機です!!!」
 
うん、まぁそうだよね。
はぁ、と小さく溜め息を零した。
 
僕を背に乗せてくれている胡蝶さんは、真っ白な狐。
長い尻尾の先に揺れるのは、あかあかとした焔。
でも、熱くなんかない。風が、びゅうびゅう吹いてるのに消える気配すらない。
 
そう言えば美鶴の焔は青い焔だった、な。
それにしても見事に狐ばかり揃ったよねぇ。
玄、白、金、茶、の綺麗な毛並みの狐たち。
 
それぞれが、狐火を灯している光景はなんだか不思議だった。
人工的なアカリなんかじゃなくて。
 
だけど、煌々ときらめく焔は信じられないぐらい綺麗だ。
でも、普通は人間には視えないんだそうだよ。
僕も、一応人間だとは思うんだけどね。
 
何だろう?狐たちにまじって騒がしいアヤカシたちがわらわらとやって来た。
打ち鳴らされるお神楽の太鼓拍子。
気ままに吹き鳴らされる篠笛。
奇妙で可笑しい御祭り騒ぎ。
 
頭が傘のカタチしたひとつ目のアヤカシ。
三つ目の首がだらりと長いアヤカシ。
徳利を引っさげた尻尾が二つに裂けた猫のアヤカシ。
茶碗に、お箸、和紙でできた傘、から手が生えたアヤカシ、は見た事あるな、確か。
 
「今年は、物見の客人が多いですねぇ。亘様が参加なさるからかしら?」
「あ、あれって見物のアヤカシなんだ。よかったぁ、あのヒト達とも争うのかと思っちゃった」
「あくまで、狐たちの競争ですので」
 
きっ、と王子稲荷の大鳥居を見据える胡蝶さんの目つきが殺気立ってる。コワイので、何も言わないようにしよう、うん。
 
にしても。
いつ、始まるんだろう。
って言うかそもそも何で僕が、ここにいるんだ?ってぐるぐるしだした頃。
 
 
          りん、
 
神社の御賽銭のとこのがらがら、鈴の音が響き渡る。
狐たちの空気がぴんと張り詰めた。
あ、始まるのかなと思ったその瞬間。
 
        りぃぃぃぃぃん、
 
スタート、の鈴が清らかに響いた。
ついでに、迷惑極まりないご宣託と共に。
 
    『ヒトの子と共に、吾のもとに来やれ』
 
・・・・・あぁ神様ってほんと、気まぐれなイキモノだ。
 
『ヒトの子だと?』
『ニンゲンとな?そうか、では一人しかいないではないか?』
『生きてなくともよいのでは?』
『おぉ、篠田殿はなんと賢しいことか!そうさな、』
 
あの、冗談じゃないんですけど??
物騒な御言葉がちらほら聞こえてくるのですが皆様、神様ですよね??
 
   『手なり、脚なり、あぁ欠片でもよかろうよ』

あ、神様ってそういや生贄とかで人間も喰べちゃうんだっけ?
あぁなんだか身の危険をびしびしと感じる、うん間違いない。

「亘様、ご安心下さいね。このような雑魚どもに髪一筋たりとも触らせませんから」

くすり、と口の端をほんの少し引き上げて嗤った 胡蝶さんが、一番怖いとはやっぱり言えませんでした。
あぁ、大鳥居迄、まだ遠い・・・・・!!

ぐごきゃ、ばぎゃり、ぼたぼたびたびっちん、

高らかに嗤う胡蝶さんの声が木霊する中、僕はどうしても眼が開けれなかったです、はい。

だから、って訳じゃないけども。まぁ、油断したって事だけども。

「はははっ、じゃ。ぼくが貰っちゃうからね。この童っこ!!」
「なっ!!飯綱の小童!!何時の間に??!亘様をお放しなさい!」
「やだー!!!」

うんしょ、と後ろから担ぎ上げられた僕はさながら景品か。
このこ、肢が(特に逃げ肢)すっごく早い。
あぁでも物騒な神様じゃなくて、このちっちゃいこでよかったって・・・・・訳にはいかないみたいだ。
そう、油断はいつだって大敵だ。

「よしっ。ねぇ、ぼく本気で走るけど。ちぎれても少し痛いだけだから、我慢するんだよ?」
「は!?い、いやだっっ」

やだ、ちぎれるのはぜーったいにやだ!!
そっか、ちっちゃいこでも絶対に僕よりは歳は上だった!!
しかも血も涙も(あるんだろうけど)ない神様だったっ!!

「あー、もう他のやつらも来ちゃうじゃん、よ、っえ??」

ぐわし、と覚えのある捉まれ方と。
あの、聞き覚えのある鼻を鳴らす笑い方にあぁ、と思う。
ひょいっ、と片方の肩にうつぶせに担がれる。
僕、だから景品でも米俵でもないのに。

もう、ほんと、遅いよ。

「ちょ、返せよ、それぼくのだ!!」
「どうした?洟垂れ坊主。何か捜し物か?」

遅いよ、美鶴。

肩越しに見た美鶴は、いつもの朱の着物じゃなくて。
翡翠の色に青を落としたような濃い緑青の着物地、薄く透かされて浮かび上がる大輪の牡丹。
明るい朱色の帯は前でひとつ結びになってる。

すうっと薄く細められた金の眼が静かに威嚇する。

    「何か、捜してるのか?」

「っっ、なんでもない、もん」
「ふぅん。じゃぁ行けよ。ここには、ないんだろ?」

捜し物、と言った後。
美鶴はうっすらと微笑った。
・・・・・・・・・・・だから、無駄に怖いんだってば。

「行くぞ」
「あ、でも。他の狐さんたちって、えぇぇぇ!!!」

目の前に聳え立つのは、朱に塗られた大鳥居。
背後には、もんのずんごい殺気だった狐の神様たち。
うん、行くしかないじゃないか、やっぱり。

「越えるぞ」
「うん」

美鶴が静かに詠う。
とても澄んだ声で。


   天地の生けるものみな 大神の 神験恩頼と称え拝がむ

(あまつちのいけるものみな おおかみの みたまのふゆとたたえ おろがむ)

  大いなる御霊のふゆの み光と 五社の大神祈り 拝がむ
  
  限りなき御霊の幸の働きと 御眷属の頼み 拝がむ

  生きて生きて御霊の幸を身に受けて 此の世の幸に 働き奉る

  浄らなる祈りの心澄み渡り 神の御国に 参りのぼらん

 (きよらなるいのりのこころすみわたり かみのみくにに まいりのぼらん)

それは本当にとても、とても心地よく響く吟で。
夜に紛れることもなく、揺蕩いながら静かにこのセカイに流れて往く。
セカイをキレイに掃き清めていく様に。

そうして、大鳥居を越えようとしたその瞬間に、

       ふぅわり、ひらり、とっ、

季節外れのアゲハ蝶が舞い降りた、もとい。
ゆっくりと、ヒトの姿にカタチを換えたそのヒトは。
着物の片裾を持ち上げてくうるり、と優雅に振り向いたそのヒトは。
物凄い、いい笑顔のそのヒトは。


・・・・・・・・・は???え、は、まぁ、はぁ???


「・・・・・・・・、胡蝶。お前、ワザとだろう」
「油断大敵、ですね。あるじ?」

まさか、十二支のねずみのハナシでもあるまいし、って言うか今年はねずみ年だからまぁ、いいのか。

          『佳き哉、佳き哉。疾く、挨拶に来るがよい』


気まぐれな神様の、しわがれた声が木霊する。
それに、重なるように。

ころころと、胡蝶さんの高らかに笑う声もいつまでも、いつまでも響き渡っていた。

新しい年が、今まさに明けたのに。
・・・・・・・どうやら僕の年越しはまだ、終わりそうにない、です(美鶴が暴れだすから)





とりあえず、ささっとあげてみました(すでに、過去日記12/17でございます)
続きの段は後ほど、また。

・・・・・・全力で書き直したら、何故かおかしな方向に・・・・・・!
どろんどろんに、くっらーい話から全力で立て直したら何故か、何故か・・・・!

・・・・・美鶴殿が、ヘタレ(と言うよりも、今回出番なし、オマケに肝心なとこで滑る)です。
そうして、美鶴殿が滑った代打、ダークホース、真打で亘さぁぁぁん大好き?なカレが。

・・・・・・・頑張ってくれました。しかしながら、方向性が微妙にずれた模様。
なぁんて、どーんとこーい!

・・・・・な心優しいお方様。お付き合いくださいますか???

また、後ほど、お節介な文中補足はあげにきますので・・・・

く、クレーム・・・・・どーんと、こーい!!(かも・・・・)
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