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前編だけでも、ほんと・・・・長いと思う。
タイトルは、まんまというか。スピッツの「スピカ」から。
この坂道もそろそろピークで バカらしい嘘も消え去りそうです
この歌がスピッツの中では、一番ぐらいに好きだ(ってまぁ、「君は太陽」もいいけども)
林檎姐さんがカバーした曲のアレンジも素敵だけど、やっぱ原曲の方が好きだ。
でも、二十八宿の星座、乙座の角(すぼし)の意味を込めて。
葬式以外は、全て吉。旅立ち、出発、進む事にとにかく縁起がいい。
言い訳、ぼやきは後編の後にでも。
この私めの、自己満足ゲ○に付き合ってやってもいい、という奇特な御方がいらっしゃいましたらば。
僥倖の至りで御座います。
Spica(前)
ぼんやりと、活字を追うだけで。
内容なんぞ全くアタマに入ってきていない文庫本にウンザリしてきた頃。
かたん、と眼の前に皿が置かれる。
自分が思う以上に、どうやら時間は過ぎていたらしい。最近、こういう事が多々ある。
時間を無駄にしている様で、あまりいい気はしない。
そろそろかなぁ、と唐突に亘が呟く。
主語が無い。相変わらず。独り言か?と突っ込みたくなる。
会話の流れぐらい読め的な、解って当然、と言わんばかりの物言いにイラッとした。
何が、と返したら呆れた様なカオのち、どことなく諦めた様なカオをするから、余計にムカついた。
些細な事で、今日はいやに苛立つ。オマケに亘の作った夕飯も気に喰わない。
こうなると、俺の機嫌はどんどん良くない方向に転がっていくだけで。
そうして事態は悪化の一途を辿り収拾がつかなくなる、というパターンをイヤって程経験済みだからなのか、どうか。
こんな時、亘はやけにオトナだ。
「美鶴、ごはん。食べないの?冷めるよ」
何を言っても、俺の機嫌を損ねる切欠にしかならないなら、取り敢えず放って置こう、と。
いただきます、と律儀に手を合わせて先に食べだす事で、俺を遇う。
いつもだったら。
ブツクサ言いながらも、(かなり不満は残るが)そこで俺の腹の蟲は収まる。
だけど、今日は、
「あぁ。このナンカトリメシ、旨いといいよな」
些細な事が、非常に、気に喰わない。
ぞんざいに文庫本をテーブルの脇に放る。
「美鶴、コレは海南鶏飯、ハ、イ、ナ、ン、ジー、ファン!だからね。あのさ、ナニが言いたいのかサッパリ!突っ込みよーがないから!!」
呆れ果てた三白眼で、亘が俺を見下げてくる。
「喧しい。大体お前、チキンライスって言ったら、ふつーケチャップ味だろ!浜ちゃんだって唄ってたろ!!(マッキーが作曲したやつね)ナンだ、これ!ケチャップだせ!ケチャップ!!!」
安い喧嘩を売る。完全に八つ当たりだ。
「うっぜー」
最近俺の扱いが酷くなってきているのは、最早気のせいどころじゃないだろう、きっと間違いない。
ぎっ、と俺を睨んだ後、すぅ、と息を吸い込む。
「いい?今、現在!!チキンライスって言えばこの!!ハイナンジーファンなの!茹でた鶏肉を鶏のダシで炊いたご飯の上にのっけてね!醤油、生姜ダレ、もしくはチリソースをつけて食べる!このアジアーンな、トリメシの事を言うの!!!チキンライスいこーるオムライスじゃないから!僕の中では!!!」
一息で、一気に捲くし立てられた。
ただ単にそのナンカトリメシ(懲りてない)を作りたかっただけじゃないのか、とは口に出来ずに飲み込んだので消化不良でムカつきそうだ。
「だいたいサァ!!美鶴、オムライスってキャラじゃないじゃん!成人男性が『オムライスじゃなきゃやだァ!』なんて、よく抜かせるね!!コっワァァァ!コワっ!!!」
「あーソレね。お姉ちゃんがよく、オムライス作ってくれたからだと思う」
それ迄だんまりだったアヤが、ここぞとばかりに爆弾を投下してきた。
アヤは今、おそらく俺以上に機嫌が悪い。
「それと。お姉ちゃんはオムライスの事、よくチキンライスって言ってたから」
「あー、なるほどね。ソレなら仕方ないかァ。納得!」
「そーだよねー。シスコンだ・け、はどうしようもないもん。ごめんね、亘お兄ちゃん」
アヤのセリフが意図的に喧嘩上等仕様になる事で、「おそらく」が「確実」に修正された。
なんだ、この空気。重い。俺だけが、非常に重い。
こういう時、いつもなら亘がその場の雰囲気をなんとかして修復しようとするのに、今日は全く、全然、欠片も、微塵も、動こうとしない。
当然俺は(今日も)動く気はさらさらない。
しかしながら。
重い沈黙に手持ち無沙汰になって、仕方なしにあくまでも、どこまでも仕方なしに、スプーンを手に取る。
ぎゃあぎゃあ言ったクセに、結局食べるしか選択肢がないのはどうにも、格好悪い(己の危険察知センサーにより「食べない」という選択肢は排除された)
こちらが折れて妥協しているハズなのに。
なんだこの敗北感(当たり前です)
気まずい空気の中、無言でトリメシを口に運ぶ。味が全くしない。いや多分、旨いとは思わなくも、ないけど。
暫く、かつりかつりだとか、むちゃりむちゃりだとか擬音語の会話が続いた。
この長く不毛な沈黙を破ったのは、アヤだ。
「あのさ、お兄ちゃん。大人げないよ。今日だってお姉ちゃんになんてカオさせてんの?折角さ、」
またか。
「別に、俺は悪くない」
「ハァァァァ?ほーんと、ね。いつまで失恋引き摺ってンだか知らないけど。そんな事でさっちゃんに八つ当たりって、どーなの美鶴」
亘のセリフに、ウンザリする。
「断る位、いいだろ。まだ産まれてもいないのに、ベタベタ、おばっ、」
気を付けているつもりなのに。つい、口に出してしまいそうになった。
「あのな、姉さんの腹に触りまくるお前等もどうかと思うけど。お前、遠慮ぐらい出来る歳だろうが。アヤとはしゃぎやがって」
もういい加減ウンザリしていたから、消化不良を起していたモノも含めてブチ撒けてやった。
「それから失恋って何だ?亘、確実にお前に欠けてるのは友人に対する礼だ。かなりの勢いで失礼、詫びのひとつも入れろ」
「おにーちゃん!!!ウザイ。ほんっきで!ウザイよ、おにーちゃん。あのさ、前も。その前も!その前の前も!!同じよーなセリフ言ってたよねぇ?いい加減、気付きなよ!!」
がつん!とスプーンを皿に叩きつけて、俺を睨む。
「大体お兄ちゃん、露骨過ぎるんだよ。カンジ悪い。何で?何が駄目?あーもう!!駄目だ、あたし、駄目だ!!!」
「は?なにが」
「さーあ!!!亘おにーちゃん、ごちそーさま」
俺の言葉を、存在を、まるっきり否定するようにそのままリビングをアヤは出て行った。
一度も、振り返らずに。
部屋のドアがこれみよがしに、ばたぁん!とデカイ音を立てて閉まる。
アヤの部屋の扉も同じ様に閉まる音が響いてきた。
「なに、泣いてンの」
「泣いてない」
ふぅ、と溜め息を吐き出しながら、亘は所在無げにスプーンをぷらぷらさせる。
「似たよーなカオしてるってば。だけどねェ、美鶴。今回僕はアヤちゃんの味方だから」
「はん!亘のクセに、」
生意気な、と言う使い古されたセリフは吐き出す前に牽制された。
「たまにはね。それぐらい、いーでしょ。叔母さんにあんなカオさせてさ、らしくないじゃん。あー、なるほど」
ぴっ、とスプーンを向けられる。
「もしかして怖いとか?さっちゃんに触るのが」
亘の黒目がちの虹彩がネコのようににゅっ、と大きくなった、気がした。
「ばーか。ヒトにモノを向けるな」
誤魔化すように亘からスプーンを取り上げる。
半分当たりで、半分外れだ。
「あのなぁ。妊婦の身体に、ベッタベッタ圧力かけるのはどーなんだ、ってハナシ。大体、お前等のネーミングセンスはナンだ、あれ。『さっちゃん』って安易過ぎだろ」
かろろん、と空いた皿に取り上げたスプーンを落とす。言い訳にしか聞こえないのが我ながら情けない、と思う。
「ひどっ!そんなに僕等は力、入れてないです!それにちゃぁーんと、さっちゃんに話掛けてるし!『幸いな赤ちゃん』だから、『さっちゃん』で何が悪いのさ!」
亘が少しむっ、としたカオになる。
別に、悪くないと思っていても、それを口に出来ないのが俺であって。
そんな自分に、ウンザリしながらどうしてそんなハナシになったんだっけ、と考える。
(胎教?ってやつ?みんなも、ほら。こうやってお腹に手を置いてね。赤ちゃんに、話し掛けてあげて、ね?)
恵まれた赤ちゃん、で『メグちゃん』にしよう、とアヤが騒いだ時の叔母さんの嬉しそうな顔が、過ぎる。
(うーん。でもさ、メグちゃん、だとねぇ。男の子だった時、困るじゃない?)
それなら『さっちゃん』でも、男だったら名前に困るんじゃないの、と自分は聞いたんだっけ。
(あー、うーん。でも!!だいじょーぶ!旦那サマも、みんなも、いるし。もしもの時は美鶴、任せた!)
ね、とお腹に手を触れながら笑った、か、お、
「美鶴!!うっわ!ちょっと大丈夫??今、口開いてたよ?ぽかぁーーーって!!」
「そーだな」
ぎっ、とイスの背凭れに体重を掛けて、イスの前脚を持ち上げてゆらゆらとバランスを取る。
「あれ、素直!ちょっと、危ないって!」
「そーだな。お前がやると危ないよな。お前、絶対コケる。間違いない。賭けてもいい」
「あのさー、前言撤回。さっきのセリフは忘れて下さい」
「安心しろ。聞いてない」
「!!!!!!!!」
とん!と持ち上げていたイスの前脚を下ろして、そのままダイニングテーブルに頬杖をつく。
アヤが同じ様な事していたら行儀が悪い、と多分俺は言うんだろう。我ながら理不尽だ。
「なぁ、亘。お前ってオトナ?」
「ハァ?」
麦茶に浮かんでいた氷を口に含んでガリガリやっている姿に、溜め息がでた。
「スマン。忘れてくれ。聞いた俺がアホだった」
「あのー、たっびたびですいませんが!さっきの言葉、打ち返していいですか?美鶴、失礼だからね!!」
言いながら〆とばかりに、麦茶を飲み干した亘に睨まれるが、サッパリだ。
二度目の溜め息を吐き出そうとした、その時に。
「ほーんと難しい、こと言うねぇ、相変わらず。大人だったらいいな、とは思うけど。どうだろう?」
すっ、と亘と視線がかち合う。
「『大人だったら、』って思ってた事ってさ、たくさんあったと思うんだけど、今ほとんど思い出せないんだよね。でも。そう思ってた頃なら、多分そうしなかったろうな、って事をしてる自分なら、いまは判るよ」
そーいうのって、大人に入る?と言って俺から視線を外すと、手の中のグラスをテーブルにことり、と置いた。
「は、はーん!僕、なーんか解っちゃったかもよー?ふふぅーーーん!」
ぶにゅ、と鼻を摘まれる。
「なーるほど。まぁ、でも美鶴だけ、じゃないから。僕だって。妹が生まれた時そうだったし、ね」
ぽんぽんと手を頭に置かれる。多分。随分と情けないカオをしてたからだろう。
「まー、でも。もー少し美鶴は大人になってもいいかもねー」
「ふぅん。随分、お前はオトナなんだな」
嫌味で言った訳じゃない。ただ、素直にそう思っただけ。
「まさか。どこにでもいる、フツーのお兄ちゃんだよ」
頭にある手を払おうとしたら、ひょい、と躱された。
「お前、狡い」
「そうかな、うん、そうかもね。だって、美鶴より大人だし」
「おーおー、言うねぇ」
喉元に笑いがこみ上げたけど、思った以上に苦かったのでヘンな顔になった。
「そうだな。姉さんの赤ん坊は、嬉しいんだ、本当に。だけど、」
・・・・・・・自分は、どうしたいのか、解らない。
正確に言うと、どうしたらいいのか、解らない。
いや、どうすれば?
自分の手をじっと、見詰める。
きたない、と思う。
それ以上にも、以下にも意味は無く。
「想像出来ないんだ。俺は、ちゃんと、触る事って出来るのかな、とか」
掴もうとしたモノはたくさんあって。
掴んだ後、掌を開いてみたらそれは、もう欲しかったモノじゃなくなってた。
「俺が姉さんや赤ん坊に触ってもいいのか、とか」
ホンモノかマガイモノかなんて自分では判りもしないクセに。
そしたら。
いつの間にかこ掴んだモノがコワレモノになってた。
そんな白昼夢にうんざりして、カラ哂う。
「なぁ、亘。姉さんを見てさ。当たり前だけど生命そのものや、生命を産む、って事が出来る存在に吃驚してるんだ」
亘は何も言わない。
ただ、静かに俺が吐き出す言葉の澱を掬っていた。
「吃驚して、それから。勝手なハナシ、怖くなる。唐突に、自分の汚さってやつを、思い知らされる」
言ってしまえば、白々しく。
俺と亘の間を留まる事もなく、実に滑らかにその言の葉は流れていった。
「今更、だね」
真っ直ぐな、瞳。
「そうだな。今更、だな」
出来るだけ逸らさないようにしたい、と思う。
それで赦されると自惚れてもいないが。
「美鶴が、さ。この世界に戻って来た時。嬉しかったけど、僕怖かったんだ。もしかして、もしかしたら。もしかしてまた屋上のフェンスを超えて消えちゃったりしたら、どうしようって。あの時も美鶴、今みたいなカオしてたから」
それが出来たら随分、楽だろうと思う。
「でも、大丈夫なんだなぁ、って。だって美鶴はこーやって今も僕の眼の前に居てくれる。それってさ、ちゃんと苦しんでくれてる、って事だもんね」
「なんだ、それ。お前、俺に苦しめって?もう少し言い方ってのが、あるだろーよ」
つい、笑ってしまった。
たまにこうストレート過ぎる発言を繰り出されると、こいつは養殖した無自覚を天然モノとしてチョロまかしてんじゃないか、と思う。
「そぅ?最近、甘やかし過ぎたなー、と思ってるんだけど。えーと、ナンて言えばいいのかなぁ?」
難しい事ばっかり、言わせようとするんだから、と亘が天井を仰ぐ。
そんなとこ見たって、解答がぶら下がってる訳でもないのに。
「え、っと。つまり、それってさ。ちゃんと、向き合ってくれてる、よ、ね。自分の責任としてさ。僕だったり、周りのヒト達だったり、自分の事も幻界の事も、投げ出さずにいてくれる、って事だよね、とかとか」
うーん、なんだかなー、とぽりぽりアタマを掻きながら呟いた。
「あ!!自分でも、ナニ言ってンのかイマイチ解んないから!突っ込まないよーに!!」
「なるほど。責任、ね。そーいう立派な言葉もあるんだな」
本当に。
亘が言うような直向きさが自分にあればいいのに、と思う。
あの頃の夢を、見る時がある。
俺はどう仕様もない子供で、ただの魔導師で、この世界で、幻界で、いつまでもヒトリキリで。
同じ過ちを繰り返して、繰り返して、繰り返す。
それは永遠に続くような、拷問の時間。
でも、知ってる。
それは自分のエゴで出来た夢だ。
それが夢だと、安心する為に見ているに過ぎない。
「俺の選択肢がソレしかなかっただけだ」
それでも、こいつの、俺の大切なヒト達の前では。
「しっかしナァ。ヒトは産れて来る環境を選べない、ってのもアレだな。ニンゲンの質の差、ってヤツがそれで決まるもんな。最初のスタート地点が大事だ、ってのに。まぁ、姉さんとこに産まれる赤ん坊なら大丈夫、だろ」
綺麗なふり、でもいいから。
綺麗なニンゲンでいたい、と思った。
「ねぇ、それってどういう意味?」
かちゃり、とリビングの扉が静かに開けられた。
上手い具合に場の空気が掻き雑ぜられた事に、ほっとした。
今、亘にナニカ言われたら、多分、きっと。
上手く呼吸する事が、多分、きっと、難しかった。
「なんだ?アヤ、お前、ぶーたれてんじゃなかったか」
未だに口唇をへの字に歪めて不機嫌さをアピールしてはいるが、多分、フェイクだ(と、いいな)
なんとなくそう思うだけ、だけど。
「アヤちゃーん、気をつけてー。取り敢えず憎まれ口叩いてから、したてに出て取り入ろうってセコイ作戦だからねー」
「うん、知ってる」
・・・・・・・・相当に、可愛くないとは思うけど。
「あ、そ。そーか、なら話は早い。ほら、アヤ。降参だ」
白旗の意味を込めて。両手を軽くひらひらとさせる。
「なんか。お兄ちゃんって、いつもそうだけど。ズルイ。逃げ得されてる気分」
眉間に皺を寄せながら、アヤが溜め息と共にぼやく。
「失敬な。アヤには、いつだって無条件降伏だ」
「ア、ヤ、ちゃんには、ね。あー、あと叔母さんにもだったー」
頬杖をつきながら、亘が間髪入れずに突っ込むが、相手をしていたらキリがないのでスルーした。
「さて、お姫様。御自ら御出座しになられた、その御用向きは如何様で?」
慇懃に腰を折って、恭しい所作でもって一礼。
「うっわ!コノヒト無視したよ!!大事な親友を!!うっわ、ナニこの扱い!!」
豆ダヌキはやはり、スルー。
「おにーちゃんってほんと、何て言うか、マァ、いいや。お兄ちゃん、アヤと仲直りしたいんだよね?」
「もちろん」
「じゃぁ、40秒で準備できる?すぐ、出るからね」
亘がひゅぅ、と歯笛を鳴らす。
「あー、『40秒で支度しな!!』あれは、名言だったね」
「別にそんなつもりないってば!あのね、お姉ちゃんの、だーんな様から電話きたの!今さっき、だって!!二人とも早く!!行こうよ!」
・・・・・・・・・、勘弁してくれ。
「ハッハッハッ、ドコヘイコウトイウノカネー」
間髪入れずに亘が、突っ込む。
「えーと、ごめんね、アヤちゃん。あのヒトはほっといていいから。最終的に『3分間待ってやる』とか言い出すのがオチだから」
俺の渾身のセリフがぞんざいに扱われ、ご丁寧にオチまで付けて頂いた、ときた。
しかも、そのオチが遠からず、近からず、という処なのが、癪に障る。だから睨みつけてやった。
・・・・・・・・、スルーされたけど。
「えーと、アヤちゃん。それって今から、病院に行こうって事?」
「聞くな亘。明日でいいだろう。姉さんも疲れてるだろうし、義兄さんもいるんだ。アヤも、姉さんが疲れてるって事ぐらい、判るだろう?」
「お兄ちゃんがあたしに甘いって事は、解ってる」
妙に清々しい、断言。
背後に亘の、にやにや笑い。頭痛が痛い、もとい。後で後悔した、もといもとい!
「よくご存知で」
諦め半分、抵抗半分、ってとこか。
「だって妹だもん」
アヤは実に気持ちのいい笑顔でこう、宣った。
「あたし、行こうかなって思うんだけど。やっぱり、さっちゃんに会いたいよね!!!」
「アヤ。お前、俺の話聞いてないだろう、って!あ、っと、お前。まさかな?」
にこぉぉぉぉぉ、と兇悪な笑顔を向けるアヤにイヤな予感が、めりめりと背筋を走る。
「お兄ちゃん。あたしがこうやって言うからにはさ、」
「義兄さんと姉さんの了承は、もう貰ってるんだろ」
「とぅぅぅぅぅぅぅぅっす!」
いや、その使い方間違ってるだろ(オマケにちょっと時期外したし。まださ、K-1のさ、時期だったんだ・・・・・)
立てられた人差し指に、些かイラッとする。
「お兄ちゃん、有言実行はあたしの信条だよ」
「おにーちゃんの心情は有言不実行だ」
こんな言葉遊びもいつもの事で。
いつだって、こんなだ
何時の間にか自分があまり望んでいない方へと話は転がって行く。
すぅ、と少し深呼吸する。
仕方ない、既に白旗は揚げられている。
いつだってこうやって、アヤが笑って。
俺の手を引く、これ以上の事はそうそう、ない。
「わかった。40秒だろ?アヤ、お前はすぐ出れるのか?」
本当に。俺はアヤに勝てた例が、ない。
「あ、わっ!い、今から、カウントー!!!」
リビングから駆け出すアヤを苦笑いで見送る。
じぃ、
視線を感じて振り返ると、亘が上目遣いで俺を見詰めてくる。
「なんだ、亘。さっきから黙って。気持ち悪い」
そのまま、す、と息を詰めて。
「リーテ・ラトバリタ・ウルス・アリアロス・バル・ネトリール」
人指し指をくるくると縦に廻しながら、神妙な面持ちで、宣う。
「は?お前ナニ言ってんだ、ほれ。立て、行くぞ」
「だね。困った時の、おまじない、なんだけど。でも。もう、美鶴には必要なかったみたい」
にぱっ、と嬉しそうに笑う。
「はぁ?」
あははは、と笑い声をあげる亘の嬉しそうな横顔も、これまた見送る事になった。
ナニがそんなに可笑しいのか。
どうして、そんなに嬉しそうなカオをするのか。
俺にはさっぱり、解らなかった。
クール亘とツンデレ過剰みっつん、そしてテク二シャンアヤちゃん、全員が愛しくて大好きだ!!!!
新しい命とみんながここからまた新しい幸いを見つけますように。
美鶴の性格のひねくれ具合が素敵過ぎる☆
後編も楽しみにまってるよおおーーー!!
さっちゃんかぁさっちゃん・・・おおいよいよ叔母さんもお母さんかあああ!!
ははっ!母上様・・・・!
ううう。溜めに溜めて盛大に吐いた甲斐・・・じゃなくて。いととさんにそう仰って頂けるだけで滂沱の涙ですよ、滝涙越えてますよ・・・!
これが終わったらゆっくりお茶処・・・じゃなくて、いととさんとこのカラシ君読むんだーって決めてますからね、必死ですよ(あれ?なんの話だ!)
最後の一文が、とても嬉しかったのです。
新しい幸い、そうなんです。
それが伝えたくても、なんかほんと駄目だ!みたいなモノしか書けなくて。
うぉ・・・サマーウォーズの食事考!まだ観てないんですけど、凄い衝撃ですよ!!ってうわーん!!長くなる・・・またメールしてもよかですか・・・・!コメントありがとう御座いましたぁぁぁ!!(踊)
もーさ、美鶴さんひねくれ曲がってさ~螺旋の力でも発動してんじゃねーの?とかさ。
ATフイールドもさ、容赦なく張って来るしさー!勘弁して下さいよ、ほんとさ!みたな感じなんだけど・・・・!!
待ってた、とか嬉し過ぎて泣けるから!
アンタ、なんだいなんだい、ナニが欲しいんだい!!(すんません・・・ひねてるもので・・・)
いっちゃんのサイトのカズマ君さ、あれ見てるとほんと行きたくなるからさ、ほんとどーしよまいか。まだ行ってないけどさ、ほんと・・・ぶつぶつ。
金曜日、ほんとあたしの代わりに入力してくれまいか(大泣)って、いっちゃんにも、また!
メールしたいのですがよろしーかぁー?
って私信の場かここは!!
コメントあーりがとーーーーぅっす!(喜!!)
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