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朝からざぁざぁ、ざぁざぁ。いや、まぁ雨は嫌いではないのですが。おかげでがりごりと、三谷さんちのお話を書くこともできた訳ですし。ふはははは。邦子さんがこんなに暴走するとは・・・ね!
主人公どこ行った~行った~、なお話になりました。そして前、後と分ける始末。つくづく私は叔母さんにしろ、邦子さんにしろ大人、であって欲しいのだけど。子供、と同じように悩んでみたり、迷ってしまったら。
思いっきり吐き出して『あわわ、どうしよう・・・・』な一面も見せて欲しいみたいです。
いやはや、次書のはきっと、黒ミツだしなぁ・・・い、いつになったら亘や美鶴が・・・・!いや、書くさ。今は脇役サイドにも花を持たしてあげたいんだ・・・・!!(あ、宮原君やカッちゃんも書きたい・・・・)
君と一緒に協奏曲(前)
ふぁふっ、と起きてから何度目かのあくびに少しうんざりする。
嫌だな、別に眠い訳じゃないのに。
最近、疲れが溜まっているのかしら、と手早くフライパンを揺り動かす。
卵の上の蟹カマ、ミックスベジタブル、とろけるチーズ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・と玉ネギ、をざざっと潰さないようにフライパンの底からふんわり、とかき混ぜて火を止める。
蟹玉風オムレツは卵をオムレツ形にまとめないので、手早くできて時間のない朝には便利だと思う。
ぱたぱた、と慌てて走ってくる足音に。くすり、とする。いつもよりは、お早いお目覚めなんだけども。
「おはよう、お母さん。朝ごはん作っちゃった?」
「おそようさま、亘。うん、蟹玉オムレツ」
そっか、うぅん、と唸るので。・・・・・・・、またかぁと思う。
「亘、昨日また芦川君のお宅でご飯食べたんでしょう?」別に怒ってる訳ではないけど。
「う、うん。だからさ、昨日の夕飯、今日の朝に食べようかなって、お、思って」
「最近ずっとそうなんですってね。お母さんこの間芦川君の叔母さんから電話貰ったのよ。
『亘君、お借りしてます』って。塾のない日は芦川君とこでご飯食べてるの、知ってるんだから」
あきらかに。いま、ぎくぅうとしていた。母を侮るなかれ。
「ちゃんとお母さん、お夕飯も用意してるつもりだけど。芦川君のお宅にもご迷惑でしょう?ちゃんと、家で食べなさい」言いながら、亘の前にオムレツをことん、と出す。ほとんど、強制的に、食べろ、と言わんばかりに。
「う、、うん。でも今日はもう約束しちゃったから!!!」
待て、今私その話聞いたんですけど。
「あら、そう。じゃぁ今日はお夕飯いらないわね。」・・・・・・我ながら大人げないと、思う。
おろおろ、としている亘を無視してかちゃかちゃとフォークを動かす。
まったく、味のしない朝食になってしまった。ちらり、と亘を盗み見る。
口をへの字に結んだまま、もくもくと昨日の夕飯と蟹玉オムレツを口に運んでいる。
亘、あなたそんなに食べれないでしょう?
「お母さんのご飯、美味しくない?」ぶんぶん、と亘が首を振る。知らず、笑いが漏れる。
「もう、いいから。そんなに食べるとお腹壊すわよ」
亘の前のお皿を片付けてやる。まだ、食べれるのにとふて腐れている横顔を見ながら。
とうとう・・・・・・・・ひとり、で寂しい?とは聞けなかった。だって、そんなの当たり前だから。
「あんまり、遅くならないようにね。ご迷惑もかけちゃだめ、よ。お母さん、今日は遅くなるけど、今週は早めに帰るようにするからね。」
うん、ごちそうさま、と手を合わせる亘を見て。だれか、の面影を見たような気がして。
思わず息を呑む。
「お母さん?どうしたの?」
「ううん、何でもない。ほら、早く顔洗ってらっしゃい」
少し、ずつ。あのひとに、似てきたなぁと思った。
――――――――さん、三谷さん、声が聞こえた気がする。
はっ、とするといつの間にかパソコンの画面にはスクリーンセイバーが忙しなく映し出されている。
「三谷さん、大丈夫?」
「はい、すみません。ぼんやりしちゃって」
「何度話しかけてもぼんやりしてるんだもん、びっくりしちゃった。まぁ、三谷さん先週からずっと企業に営業に行ってたもんね。結構、遅くまで会社にも残ってたし」
面倒見のいい、歳の近い上司が心配そうに顔を覗きこんでくる。
「すみません、せっかく教えて頂いているのに」
いいのよぅ、と手をひらひらと振って目を細めて。
「こっちも教がい、があるし。あなた、頑張り屋だし。でも、そうねぇ。今日は早く帰ることを提案するわ」
はい、と素直にうなづく自分にびっくりした。昔はもっと、意地でも仕事してた気がするのに。
でもそれは、結婚前の話だ。
会社を出ると、外は淡いすみれ色に染まっていた。家路を急ぐひとたちの、さざめき。
あ、なんだか久しぶりにこんな時間に帰るなぁ。
そっか、今日は亘は夕飯いらないんだっけ。
朝の会話を思い出す。うううん、どうせ食べてくれるひとがいないんだし。
出来合い、のものにしよう。
この時間、でもあんまりいいお惣菜残ってないのよねぇと思いながらスーパーに向かう。
でも、スーパーなんか行かなきゃよかった、と思った。
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