このブログは小説・映画の「ブレイブストーリー」の二次創作兼雑記ブログです。原作者様、各権利元関係者様とは一切関係ありません。
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素敵頂きモノ三昧です・・・・・!
素敵サイトのかがみさんから、クリスマスのフリー絵とば、とーん其の6(?)すでに・・・・あやふや(!)
と、これまた可愛らしい!!クリスマス時期ピッタリのSSを頂いていたので・・・・・!
かがみさん、ば、とーんの回答、素敵SSをUPするのが遅くなってしまいすみませんでした・・・・!
頂きモノのSSはトレード(?)したモノでして・・・・・私からも、駄文を送らせて頂いたのですが・・・・・
(ちなみに、お題にかすりもしないようなSSになってしまった・・・・オマケに亘さぁぁぁんが黒い)
頂いたSSが可愛らしくてですね!!
あぁぁぁ。
私じゃ絶対に書けやしないさ・・・・なリクをさくさくっ、と素敵に可愛らしく書いて頂きました!
かがみさん、本当にありがとうございました!!
SSって普段、頂かないし、かっさらえない(かっさらいたくても・・・・!!)ので、とっても嬉しかったです。
あぁ、でも最近いととさんの素敵SS頂いたりしてかなりの果報者ですな、ワタクシ。
では、謹んでば、とーんを受け取らせて頂きます!!
あ、ば、とーんじゃなくて、素敵SSに直接びょん、と飛ぶのも全然アリですとも!!
「ぶっちゃけバトン」
☆ぶっちゃけ貴方が好きなCPを5つどーぞ☆(なるべく同一ジャンル無)
え・・・・今回もまた、趣味に走っちゃいますけど??
・ワタミツワタ・・・・・でお願いします・・・・・!
うん、これは外せませんね。たぶん、以前にも書いたんじゃないかと思うけども。
しみじみと、このブレイブのジャンルのサイト様やお好きな方々って素敵な方様ばかりだなぁ、と思う。
ワタミツワタの理想はですね。
友情の延長線上で恋愛にも似たぎりぎりバランスな関係がイイナァと思うこの頃。
自分の力量じゃ、絶対にムリさ・・・!誰かー!!!
・荻野千尋×ハク(ニギハヤミコハクヌシ)・・・・・・・千と千尋の神隠し
ふははは!!すっかり、こってりこの組み合わせ忘れてたなぁ・・・・!
ワタクシ、ジブリの中でもこのアニメ本気、好きでしてね・・・!
なんとなく、千尋はブラック希望、ハク(塔矢ア○ラと同一人物だろ、この神様・・・)はヘタレな超河童希望。
でもさ、紅の豚のさ、フィオとポルコも好きなんだぁ・・・・・
「飛べねぇ豚はただの豚だ・・・」に惚れたんだけどな・・・・・・!
・薬売り×加世・・・・・怪、の方の化猫で!
いいさね、いいさね、このカップル・・・・・(になっちゃえよ、YOUたち)
いやぁ、モノノ怪終わってしまったね・・・海坊主の時の薬売り殿の男っぷりに、ひぎゃぁぁぁぁとなってたなぁ・・・・案外、アナタ加世さん気に入ってるんじゃないのか・・・・!と問い質してみたかったり。
無自覚スルーされるのが、オチだろうけども。
・ジラフ×アン教授(だっけ?)・・・・・・宇宙船サジタリウス(って皆様、知ってる??)
いやさ。何も、なつかしアニメださんでも・・・・って思ったんだけども。
このアニメ大好きだったんだなぁ、ぼんやり。
恋人追いかけて、ヘタレな青年(黄色いウマみたいな宇宙人だったけど)が仲間を巻き込んで宇宙を彷徨っちゃうんだぜ・・・・!登場人物どもが、憎めんのです。ラナ好きだったな・・・・(カエル?もどき)
このアニメでラザニアがどんなんかを知ったしなぁ・・・・・ぺぽ!(が口癖の登場人物がいたのですよ)
本気、DVD-BOX買おうか迷ったんだよなぁ・・・・!
・ハセヲ×志乃(さん)・・・・・ .hack//Roots(ドットハックルーツ)
ひぃぃぃぃ!!すいません、趣味に走ってしまったぁぁぁ!!えぇ!好きですとも!!このどっとはっくのシリーズはね!!!でも、ビジュアル的にこのルーツのハセヲ殿がね・・・・・細腰ですよ・・・・!
目つき悪いですよ・・・・好きな女の為に暴走ですよ・・・・・!でも、このシリーズはアニメ、漫画、小説、ゲームでやっと補完されるからさ・・・・・なんとなくなぁ、踊らされてる感が強い・・・・・!でもつい、うっかりゲームは・・・・ある!!!(やってないけど)
「お前を取り戻す為なら俺は、何度だって修羅になる」このCMのセリフ、つい変換してしまう・・・・・(ミツワタに)
☆ぶっちゃけ貴方が萌えるシチュは?
ふむ。
片思い、すれ違い、トライアングル・・・・!などと、少女まんがんにありがちな、もっどかしいぃ関係は好きですね・・・・・!もしくは、歪んだ愛情を解ってて受け入れる壊れた関係もなかなか好きですね。
☆ぶっちゃけ萎えるシチュは?
ふぅむ。
特にないですなぁ。色んなシチュエーションはそれぞれ見てて(読んでて)楽しいなぁと思う。
どんだけ、鬼畜でも耽美でもそれはそれで素敵だと思うのすが。
☆ぶっちゃけ萎える理由は?
と、言う訳でないんですね・・・・・・!
☆ぶっちゃけ貴方ってエロ好き?
ほぉおお。
これまた、ストレートですね?
好きか嫌いか言われたら、嫌いじゃないですよ?(天邪鬼・・・・うひひ)
☆ぶっちゃけバトンを回してくれた人の印象は?
いつも、丁寧な細かいSSを書く方だなぁ、と思いますとも。
私がほんと、文章ぶつぶつにぶった切る書き方しかできないので・・・・・・羨ましいです!!
あと、華奢な方でしたので・・・・・もう少しご飯いっぱい食べてください!!
☆ぶっちゃけて欲しい5人に回そうぜ!!
うぅん、今回したい方々はお忙しいでしょうから・・・・・アンカーで!!お願いします!!
かがみさん、楽しいば、とーんをありがとうございました!
ナンダカナァ、なば、とーんよりも。
かがみさんの素敵SSをどぉぞ!!
かがみさん、本当にありがとうございました・・・・!
ちなみに、リクしたのは「亘さぁぁんと、美鶴殿のふぁーすとKISS」で。
事故的なモノでも捨てがたい・・・・とかなんとか無理言った気がしますね・・・・!すみませんでした!
うぅん・・・・クリスマスの季節SS書けたら書きたいなぁ・・・・・なんて。
絶対無理っぽいな・・・・・ぼそぼそ。
~見習いサンタ~
シャンシャンシャン♪ シャンシャンシャン♪
軽快に空の上を滑るソリが鈴の音を元気よく鳴り響かせる。
僕達の仕事が始まる。
子供達が1年でいちばん待ち望んでいる季節、クリスマス。
僕達はこの時期が1番の活躍の見せどころ。
この日のためにソリを自由自在に操れるように練習する。
自分に合ったソリとトナカイを入念に選んで出番を待つ。
さあ、聖なる夜の始まりだ!
「亘や。亘はいるかな?」
老人はチリンチリンと呼び鈴を鳴らし、長い自慢の白鬚を優雅に撫でながら少々掠れ気味の声を部屋の中に響かせる。すると少しして、
「はい、ここにおります」
部屋の少し奥の方で僕は返事をする。
「何か御用ですか、ラウ長老」
オレンジ色のランプの光に包まれた部屋の中で、僕は白い大きな袋に子供達へのプレゼントをせっせと詰め込んでいた手を休めて声のした方へと視線を向けた。
ラウと呼ばれるこの御方はサンタ村の長老様。サンタの僕達の中ではいちばんの年長者だ。長く伸ばされた白髭が大層自慢で、いつも手入れは入念にしているみたいだ。
「うむ。見習いサンタ、亘よ。お前は普段からそれなりに一生懸命に立派なサンタになろうと修行を積んできておる。ワシは見てないようでいてきちんと見ておるぞ」
「はあ……」
いきなり何を言い出すのかこのボケ長老などと頭の隅っこで思いながらも、呼ばれた理由を知りたい僕は、早く今やっている作業に戻りたくて話を先に進めようとする。
「それで僕に何か御用ですか?」
「うむ。じゃからな、お前の普段の頑張りを認めて、今日はお前に1件だけプレゼント配りを申しつけようかと思っての」
「……えっ!?」
その言葉に僕は思わず手に持っていたプレゼントの箱をコロンと落としてしまった。
「こりゃ、何しとる!大事なプレゼントを!」
「あわわ;;すみません;;」
慌てて落したプレゼントを拾った僕は、長老の言葉に夢でも見ているんじゃないかと思った。だってまだまだ見習いな僕が1件だけとはいえプレゼントを配りに行けるなんて!
「ホ、ホントに僕が行ってもいいんですか?」
震える声でそう問いかける僕に、ラウ長老はホッホッホっと笑い、
「ああ、本当じゃ。1件だけじゃがきちんとその役目を果たすのじゃぞ?」
そう言って細い眼を更に細めた。
「は、はい!僕頑張ります!!」
僕は長老の前だということも忘れてガッツポーズをしてしまった。やった!これで僕も1人前のサンタデビューだ!!
*
いよいよクリスマス当日の夜を迎え、僕は必要以上にテンションが上がりっぱなしだった。無理もない。だってこれが生まれて初めての僕のサンタとしての初仕事なんだもの!
「お前がプレゼントを配る家はここじゃ」
机の上に大きな地図を広げ、ラウ長老は皺くちゃの指でその位置を指差した。
「ここには男の子と女の子の2人の子供がおる。この子等の枕元にそっとプレゼントをおいてくるのじゃ」
「名前は?」
「男の子の名前は美鶴。女の子の名前はアヤじゃ」
「分かりました。頑張ります!」
地図の場所と子供達の名前をしっかりと脳にインプットすると、僕は部屋の隅に置いておいたプレゼントの入った大きな白い袋の中から、プレゼントの包みを2つだけ取り出して、小さめの白いリュックにそっと詰め込む。
「ソリの準備は大丈夫かな?」
いまひとつ心配だという表情をするラウ長老に、
「大丈夫です!バッチリです!」
僕は自信満々の表情で答えると、
「では、行って参ります!」
元気よくソリへと飛び乗り、
「さあ、行こうか!」
高らかに声を上げ、トナカイに出発の合図を送った。
*
シャンシャンシャン♪ シャンシャンシャン♪
僕を乗せたソリが軽やかな鈴の音を鳴らしながら、目的の家へとまっしぐらに空を走り抜ける。聖夜に相応しい気持ちよく晴れた夜空には、大きなまあるいお月様が僕の初仕事を激励するかのように金色の光を放っている。胸の鼓動がどんどん跳ね上がっていくのが分かる。初仕事に胸の高鳴りが抑えられない。
「あ、あそこかな?」
上空から月明かりを頼りに僕は目的の家の屋根を探し当てた。
2階建ての家の屋根には、可愛らしい煉瓦造りの煙突がちょこんと立っていて、僕はその近くにソリを付けるとトンと軽やかに屋根の上に飛び降りた。つもりだったが、前の晩に振った雪が屋根の上に結構な深さで積もっていて、僕は思いっきりその雪に足を取られてつるっと滑りその場にドスンと盛大に尻餅をついてしまった。
「ぁいって~~!!」
涙目でお尻をさすりながらも、プレゼントの入った白いリュックだけはなんとか潰さずに死守することが出来たことにほっと胸を撫で下ろすと、気を取り直して煙突の中へと潜っていった。
煙突の出口はどうやらリビングに通じていたらしい。家中の部屋の電気は全て消され、家の住人達はとっくの昔に寝静まっているみたいだ。(えっと、確かアヤちゃんの部屋はこっちだたよな)
出来るだけ音を立てないようにつきあたりの部屋のドアをゆっくりと開けると、フカフカの布団にとっぷりと包った女の子――アヤが、スヤスヤと気持ちよさそうに寝息を立てている。そしてベッドの端には赤い大きな靴下がちょこんとお行儀よくぶら下げてあった。
「メリークリスマス。良い夢を」
ピンク色のリボンがかけられた白い箱を靴下の中に詰め込んで、まずは1個終了だ。
(さて、次だ)僕はその隣りの部屋のドアを慎重に開ける。するとこちらもまたフカフカの布団の中で目を閉じて男の子が眠っている。(あれ?この子)
僕は一瞬動きを止めた。何故なら目の前の男の子は自分と同い年くらいの男の子だったからだ。
(この子が、美鶴……)
ラウ長老から名前を聞いた時、男の子なのになんて綺麗な名前なんだろうって思ったことをふと思い出す。その名前と同じくらいに今目の前で眠っている男の子――美鶴はとても綺麗な顔立ちをしていて、僕は思わずしばしの間その表情に見入ってしまっていた。
どの位時間が経ったのだろうか。僕は自分の仕事の事もすっかり忘れ、美鶴のふっくらとした頬にそろそろと手を伸ばしてみる。触れた指から伝わる感触は思っていたよりももっと柔らかくて、まるでマシュマロみたいだと思った。フニフニと柔らかな感触があまりに心地良くって、僕はもう少しその表情を間近に見てみたいという気持ちのままに、顔をゆっくりと近付けていったその時。美鶴がその目をふんわりと開いた。
(あ……)
開かれたその瞳には茶色の光がやんわりと輝いていて、僕は一瞬にしてその光に目を奪われてしまった。瞬きをするもの忘れて僕は目の前の魅惑的な輝きを自分の瞳に映す。
美鶴は起きたばかりでまだ殆ど意識が覚醒してない状態みたいで、暫くの間じーっと僕の顔を見つめ返していたかと思ったら、
「……サンタさん?プレゼントありがとう……」
小さな声でそう言うと、感謝の印なのかゆっくりと僕の唇に自分の唇を重ねた。
(――――っっっ!?)
僕はあまりの出来事にその場にへなへなっと座り込んでしまった。
(なななななに!?何なの今のはっっ!?)
心臓が早鐘のようにドクドクと激しく胸を叩く。あまりにも息苦しくて僕は慌てて大きく深呼吸を繰り返す。
しばしの間その瞳を開いていたと思っていた美鶴は、僕が少し落ち着きを取り戻した頃にはまたその瞳をゆっくりと閉じてしまっていた。しかし、その手は何故かしっかりと僕の赤い服の端を握り締めていた。
(……あ~、ビックリした)
まだいくらか頬に火照りを感じている僕だったが、少しだけ落ち着いてきて、目的の仕事を終えようと白いリュックの中から水色のリボンがかけられた白い箱を取り出すと、漸く美鶴の枕元へと置いた。
(もう、ビックリさせて)
服の裾を握る美鶴の手に自分の手をそっと添えると、もう片方の手で美鶴の手を優しく握り締める。
(起きた時にはきっと僕のことなんて忘れてるよね)
ちょっと残念だなと僕は思う。
(サンタはその存在を人に見られたらいけないから仕方がないよね。多分僕のことは夢の中の出来事だとでも思うのだろう。でも、なんか寂しいな……え?寂しい?)
僕は今思った自分の考えに自分でビックリしてしまう。今僕は確かに『寂しい』って思った。これって、もしかして―――
「これはちょっとヤバいかもしれない」
僕はまだ火照りの取れない赤い頬のままで小さな声でそう呟くと、
「プレゼントする側だっていうのに、逆に困ったプレゼントを貰っちゃったかもね」
再び眠りについた美鶴の頬へそっと、今貰ったばかりのプレゼントへお返しのキスをプレゼントした。
*
シャンシャンシャン♪ シャンシャンシャン♪
軽快に空の上を滑るソリが鈴の音を元気よく鳴り響かせる。
僕達の仕事が始まる。
子供達が1年でいちばん待ち望んでいる季節、クリスマス。
僕達はこの時期が1番の活躍の見せどころ。
見習いの僕はまだまだ半人前だけど、もっともっと頑張って1人前のサンタになってみせるから。
その時にはまた君に会いに行くから待っててね。
~Fin~
シャンシャンシャン♪ シャンシャンシャン♪
軽快に空の上を滑るソリが鈴の音を元気よく鳴り響かせる。
僕達の仕事が始まる。
子供達が1年でいちばん待ち望んでいる季節、クリスマス。
僕達はこの時期が1番の活躍の見せどころ。
この日のためにソリを自由自在に操れるように練習する。
自分に合ったソリとトナカイを入念に選んで出番を待つ。
さあ、聖なる夜の始まりだ!
「亘や。亘はいるかな?」
老人はチリンチリンと呼び鈴を鳴らし、長い自慢の白鬚を優雅に撫でながら少々掠れ気味の声を部屋の中に響かせる。すると少しして、
「はい、ここにおります」
部屋の少し奥の方で僕は返事をする。
「何か御用ですか、ラウ長老」
オレンジ色のランプの光に包まれた部屋の中で、僕は白い大きな袋に子供達へのプレゼントをせっせと詰め込んでいた手を休めて声のした方へと視線を向けた。
ラウと呼ばれるこの御方はサンタ村の長老様。サンタの僕達の中ではいちばんの年長者だ。長く伸ばされた白髭が大層自慢で、いつも手入れは入念にしているみたいだ。
「うむ。見習いサンタ、亘よ。お前は普段からそれなりに一生懸命に立派なサンタになろうと修行を積んできておる。ワシは見てないようでいてきちんと見ておるぞ」
「はあ……」
いきなり何を言い出すのかこのボケ長老などと頭の隅っこで思いながらも、呼ばれた理由を知りたい僕は、早く今やっている作業に戻りたくて話を先に進めようとする。
「それで僕に何か御用ですか?」
「うむ。じゃからな、お前の普段の頑張りを認めて、今日はお前に1件だけプレゼント配りを申しつけようかと思っての」
「……えっ!?」
その言葉に僕は思わず手に持っていたプレゼントの箱をコロンと落としてしまった。
「こりゃ、何しとる!大事なプレゼントを!」
「あわわ;;すみません;;」
慌てて落したプレゼントを拾った僕は、長老の言葉に夢でも見ているんじゃないかと思った。だってまだまだ見習いな僕が1件だけとはいえプレゼントを配りに行けるなんて!
「ホ、ホントに僕が行ってもいいんですか?」
震える声でそう問いかける僕に、ラウ長老はホッホッホっと笑い、
「ああ、本当じゃ。1件だけじゃがきちんとその役目を果たすのじゃぞ?」
そう言って細い眼を更に細めた。
「は、はい!僕頑張ります!!」
僕は長老の前だということも忘れてガッツポーズをしてしまった。やった!これで僕も1人前のサンタデビューだ!!
*
いよいよクリスマス当日の夜を迎え、僕は必要以上にテンションが上がりっぱなしだった。無理もない。だってこれが生まれて初めての僕のサンタとしての初仕事なんだもの!
「お前がプレゼントを配る家はここじゃ」
机の上に大きな地図を広げ、ラウ長老は皺くちゃの指でその位置を指差した。
「ここには男の子と女の子の2人の子供がおる。この子等の枕元にそっとプレゼントをおいてくるのじゃ」
「名前は?」
「男の子の名前は美鶴。女の子の名前はアヤじゃ」
「分かりました。頑張ります!」
地図の場所と子供達の名前をしっかりと脳にインプットすると、僕は部屋の隅に置いておいたプレゼントの入った大きな白い袋の中から、プレゼントの包みを2つだけ取り出して、小さめの白いリュックにそっと詰め込む。
「ソリの準備は大丈夫かな?」
いまひとつ心配だという表情をするラウ長老に、
「大丈夫です!バッチリです!」
僕は自信満々の表情で答えると、
「では、行って参ります!」
元気よくソリへと飛び乗り、
「さあ、行こうか!」
高らかに声を上げ、トナカイに出発の合図を送った。
*
シャンシャンシャン♪ シャンシャンシャン♪
僕を乗せたソリが軽やかな鈴の音を鳴らしながら、目的の家へとまっしぐらに空を走り抜ける。聖夜に相応しい気持ちよく晴れた夜空には、大きなまあるいお月様が僕の初仕事を激励するかのように金色の光を放っている。胸の鼓動がどんどん跳ね上がっていくのが分かる。初仕事に胸の高鳴りが抑えられない。
「あ、あそこかな?」
上空から月明かりを頼りに僕は目的の家の屋根を探し当てた。
2階建ての家の屋根には、可愛らしい煉瓦造りの煙突がちょこんと立っていて、僕はその近くにソリを付けるとトンと軽やかに屋根の上に飛び降りた。つもりだったが、前の晩に振った雪が屋根の上に結構な深さで積もっていて、僕は思いっきりその雪に足を取られてつるっと滑りその場にドスンと盛大に尻餅をついてしまった。
「ぁいって~~!!」
涙目でお尻をさすりながらも、プレゼントの入った白いリュックだけはなんとか潰さずに死守することが出来たことにほっと胸を撫で下ろすと、気を取り直して煙突の中へと潜っていった。
煙突の出口はどうやらリビングに通じていたらしい。家中の部屋の電気は全て消され、家の住人達はとっくの昔に寝静まっているみたいだ。(えっと、確かアヤちゃんの部屋はこっちだたよな)
出来るだけ音を立てないようにつきあたりの部屋のドアをゆっくりと開けると、フカフカの布団にとっぷりと包った女の子――アヤが、スヤスヤと気持ちよさそうに寝息を立てている。そしてベッドの端には赤い大きな靴下がちょこんとお行儀よくぶら下げてあった。
「メリークリスマス。良い夢を」
ピンク色のリボンがかけられた白い箱を靴下の中に詰め込んで、まずは1個終了だ。
(さて、次だ)僕はその隣りの部屋のドアを慎重に開ける。するとこちらもまたフカフカの布団の中で目を閉じて男の子が眠っている。(あれ?この子)
僕は一瞬動きを止めた。何故なら目の前の男の子は自分と同い年くらいの男の子だったからだ。
(この子が、美鶴……)
ラウ長老から名前を聞いた時、男の子なのになんて綺麗な名前なんだろうって思ったことをふと思い出す。その名前と同じくらいに今目の前で眠っている男の子――美鶴はとても綺麗な顔立ちをしていて、僕は思わずしばしの間その表情に見入ってしまっていた。
どの位時間が経ったのだろうか。僕は自分の仕事の事もすっかり忘れ、美鶴のふっくらとした頬にそろそろと手を伸ばしてみる。触れた指から伝わる感触は思っていたよりももっと柔らかくて、まるでマシュマロみたいだと思った。フニフニと柔らかな感触があまりに心地良くって、僕はもう少しその表情を間近に見てみたいという気持ちのままに、顔をゆっくりと近付けていったその時。美鶴がその目をふんわりと開いた。
(あ……)
開かれたその瞳には茶色の光がやんわりと輝いていて、僕は一瞬にしてその光に目を奪われてしまった。瞬きをするもの忘れて僕は目の前の魅惑的な輝きを自分の瞳に映す。
美鶴は起きたばかりでまだ殆ど意識が覚醒してない状態みたいで、暫くの間じーっと僕の顔を見つめ返していたかと思ったら、
「……サンタさん?プレゼントありがとう……」
小さな声でそう言うと、感謝の印なのかゆっくりと僕の唇に自分の唇を重ねた。
(――――っっっ!?)
僕はあまりの出来事にその場にへなへなっと座り込んでしまった。
(なななななに!?何なの今のはっっ!?)
心臓が早鐘のようにドクドクと激しく胸を叩く。あまりにも息苦しくて僕は慌てて大きく深呼吸を繰り返す。
しばしの間その瞳を開いていたと思っていた美鶴は、僕が少し落ち着きを取り戻した頃にはまたその瞳をゆっくりと閉じてしまっていた。しかし、その手は何故かしっかりと僕の赤い服の端を握り締めていた。
(……あ~、ビックリした)
まだいくらか頬に火照りを感じている僕だったが、少しだけ落ち着いてきて、目的の仕事を終えようと白いリュックの中から水色のリボンがかけられた白い箱を取り出すと、漸く美鶴の枕元へと置いた。
(もう、ビックリさせて)
服の裾を握る美鶴の手に自分の手をそっと添えると、もう片方の手で美鶴の手を優しく握り締める。
(起きた時にはきっと僕のことなんて忘れてるよね)
ちょっと残念だなと僕は思う。
(サンタはその存在を人に見られたらいけないから仕方がないよね。多分僕のことは夢の中の出来事だとでも思うのだろう。でも、なんか寂しいな……え?寂しい?)
僕は今思った自分の考えに自分でビックリしてしまう。今僕は確かに『寂しい』って思った。これって、もしかして―――
「これはちょっとヤバいかもしれない」
僕はまだ火照りの取れない赤い頬のままで小さな声でそう呟くと、
「プレゼントする側だっていうのに、逆に困ったプレゼントを貰っちゃったかもね」
再び眠りについた美鶴の頬へそっと、今貰ったばかりのプレゼントへお返しのキスをプレゼントした。
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シャンシャンシャン♪ シャンシャンシャン♪
軽快に空の上を滑るソリが鈴の音を元気よく鳴り響かせる。
僕達の仕事が始まる。
子供達が1年でいちばん待ち望んでいる季節、クリスマス。
僕達はこの時期が1番の活躍の見せどころ。
見習いの僕はまだまだ半人前だけど、もっともっと頑張って1人前のサンタになってみせるから。
その時にはまた君に会いに行くから待っててね。
~Fin~
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