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このブログは小説・映画の「ブレイブストーリー」の二次創作兼雑記ブログです。原作者様、各権利元関係者様とは一切関係ありません。
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うぬぬぬぬぬぬ。
 
 
ざざざざん、と読み返してみても。
「ちょっと、アレだな・・・・・」と、ぼやいてしまう。
もしかしたらば、とうとう!クレームがきてしまうかも知れない。
 
ううーん、うぅーん。
マァ、なぁ・・・・・まぁ、いっか。
く、クレーム、どんとこーい(いや、やっぱりお手柔らかに)
 
えぇーと、まず注意モドキ箇条書き?をお読みになってから、お読み頂けると嬉しいです。
いや、大したことないけども、さ。
こぅ、なんと言うか・・・・・結構今回、突っ走っちゃった、ので・・・・・
 
・非常に美鶴殿が、女々しいです。
 
・まさか!な叔母さんの「結婚式」SSです。
 
・ほんの少しですが(いや、毎回だよ、なぁ・・・・・!)捏造人物が出て来ます
 
・かなり妄想が暴走してます。原作のメーターをかなり振り切ってます。

・「ハァ?」な気分にさせてしまったら、すみません(ほんと・・・・すみません)
 
それでも、よろしければ。
お付き合い頂けると、とても嬉しいです。
 
そうそう、誰も気にしてないと思うのですが(笑)
本日、黄色い太陽を拝みつつ。
雑事は無事、こなしまし、たです、はい。
 
ちょっと、アタマ回ってないので(いつも、だなぁ・・・・)
誤字脱字は多分、貴方様!!正解です。
どうか、笑って許してやって下さいな。
 
また、言い訳はしにくるかもですが。

 
気の迷いでしかないはずなのに
   
  「ノイズの中に紛れて消えた」
 
 
ぱちぱちぱちぱちぱち、ぱちぱちぱちぱち、
ぱちぱちぱちぱちぱち、ぱちぱちぱちぱち、
 
 
祭壇の前に寄り添うように立つ、2人の背中。
ここから、そんなに離れてはいないのに。
遠いな、とぼんやりと思う。
 
  
   まるで手が届かない、
まるで、掴めない。
 
 
・・・・・・・・何を?
 
解答なら、いくらでも。
誤魔化す為に張った予防線に蹴躓いた、そんな自分がマヌケ過ぎて、哂ってしまう。
 
面白くない解答を正解にしてしまいそうになった。
そんな引き取り手のない解答用紙は、すぐに丸めて捨てたけど。
 

      愛は寛容にして慈悲あり

      愛はねたまず 愛は誇らず 

 
パイプオルガンが、旋律を奏でる。
歓びの賛美歌が、謳われる。
 
 
      健やかな時も そうでない時も
 
      愛し 敬い 慰め 助け
 
      命の限り 共に生きることを
 
 
          誓いますか?
 
 
ベールが捲られて、カオをだした花嫁の照れ笑いが妙に。
 
・・・・・・・・妙に、眩しかった。
 
 
ぱちぱちぱちぱちぱち、ぱちぱちぱちぱち、
ぱちぱちぱちぱちぱち、ぱちぱちぱちぱち、
 

鳴り止まない、ヒトが降らせる雨の音、お、と?
そっか、拍手の音って。
 
    雨の音、に似てるんだな。
 

ぱちぱちぱちぱちぱち、ぱちぱちぱちぱち、
ぱちぱちぱちぱちぱち、ぱちぱちぱちぱち、
 
 
「あたし6月って、好きじゃない」
 
いつだったか、叔母さんが洩らした言葉。
多分、なんの気もなしに洩らした言葉だとは思うけど。
 
なんで、と言うか。
こんな時に憶いだす言葉がそれなんだろう、と独り笑う。
 
あの時。
叔母さんは「好きじゃない」理由をどんな風にこじつけていたっけ?
 
   
   あぁ、そう。そうそう、コレだった、コレ。
 
 
「だってさ、雨多いから湿気で、じめじめするし!」
「梅雨なんだから、仕方ないだろ」
 
さり気なく、さり気なく。
叔母さんは読んでた雑誌を隠そうとして、見事に失敗してたっけ。
 
「それに!!この時期って暑いんだか、寒いんだかわかんないから。だから、うぅんと、とにかく困るの!!」
「はい、はい」
 
その端くれに覗く英単語をアタマの中で、繰り返す。
 
    Eternity 、え、た、にてぃ、エタニティ、
 
・・・・・・・・・・・・・・、「永遠」か。
 
「叔母さん、素直じゃない女は『ぶさいく』だよ」
「ななな、なにさ!あんた、いつもだったら『可愛くない』って、言うじゃない!なんで今日は直球で来るかナァ!」
 
ふぅ、
 
溜め息以上、深呼吸未満。
 
「叔母さん、」
 
           可愛くないよ、
 
 
それだけ言うと、俺は耳を塞いだ。
 
 
りぃぃぃん、ごおおおぉぉぉぉん、
 
 
本当に、今更、どうしたって言うんだろう?
少し、前の。
何気ない「日常」だった欠片が、今日はやけにちらつく。
 
 
りぃんごぉぉおおん、りぃぃぃんごぉぉぉぉん、
 

イングリッシュガーデンに設えられた四阿から、響くこえ。
鐘の、こえ。
鳴り止まない、雨のおと。
 

ぱちぱちぱちぱちぱち、ぱちぱちぱちぱち、
ぱちぱちぱちぱちぱち、ぱちぱちぱちぱち、
 

「みっ、美鶴っ、駄目だよ!!出てくなんて、ぜぇったいやだ!!アヤも!!な、なんでぇ?」
「叔母さん。伯父さんが、しばらくは金銭面は面倒見るって言うんだ。だったら、さ。甘えようかと思って」

「なっ、に、兄さんに何か言われたんでしょう?だったら!
気にしなくていいから!!!」
 
今、思い出しても物凄い剣幕だったな、アレ。
だけど、普通に考えればそうだ、な。
 
「なぁ、美鶴。アヤも、なんだ。その、そろそろあいつんとこから、出ないか?」
 
伯父さんが、言う事はもっともだ。
 
7年、か。
叔母さんと、アヤと、俺が一緒に暮らして7年が経った。
時間は、ヒトの上に平等に(当たり前だけど)流れる。
いつまでも、子供のままじゃいられない。
だけどもう少し、融通が利いたっていいのに。
 
「叔母さん。これでも、遅過ぎだよ。大体、婚約が決まった時点で叔母さんとこ、出てかなきゃいけなかったんだ」
「あっ、あのヒトは気にしなくていいって言ったもん!な、なんでもう、手続き終わってんのぉ!!やだ!!あたし、あんた達が出てくの、ぜぇぇーったい認めてやんない!!」
 
やだ、って言われても。
駄々をこね続ける叔母さんを、少しだけ羨ましく思った。
思っても、仕方ないけど。
 
「受験。勉強、落ち着いたとこでしたかったし。ここじゃ無理だろ?まぁ、まだ大学受けるかわかんないけど。叔母さんだって、あと半年で結婚じゃないか。アヤと今年中に、ここ出てくから」
 

気まずい沈黙から、最初に抜け出したのは叔母さんで。
     
        
    
         そっか、わかった、
 
泣かせたいわけでも、怒らせたいわけでもないのに。
いつも、いつまで経っても俺は、きっと、

子供のままじゃいられないと、いくら嘯いてみても。
困らせて泣かせてばかりだった、11の頃から。
きっと、抜け出せないでいる。
 
もしも、もしも、
あの時俺の隣りをすり抜けていく叔母さんに、手を。
手を伸ばしていたら、どうなっていたんだろう?
 

ぱちぱちぱちぱちぱち、ぱちぱちぱちぱち、
ぱちぱちぱちぱちぱち、ぱちぱちぱちぱち、
 

「ちょっと、美鶴?みぃーつーぅるっ?」
「聞こえてる。亘、お前、こんな時ぐらい静かにしろ」
「うわっ、こっわいねぇ。はい、はーい」
 
あぁ、しまった、失敗した。
思った以上に苛立った声がでた、と思う。
亘が、口を開きかけて止めた。
 

ぱちぱちぱちぱちぱち、ぱちぱちぱちぱち、
ぱちぱちぱちぱちぱち、ぱちぱちぱちぱち、
 
 
目の端に映るドレスの裾。
ひらり、と軽やかにベールが舞う。
 
同じ、だ。また、同じ。
今も手は伸ばせないまま。
でも、本当に今度こそ手が伸ばせないとこに、行ってしまう。
 
 
「でね!!お姉ちゃん!!お姉ちゃんが選んだドレスってのがねぇ、またお姉ちゃんらしいって言うかねぇっ、て聞いてる??おにいちゃん!!」

「聞いてる。アヤ。冷めるから、早く食べな」

「もう!!おにいちゃん、聞いてないでしょー!えぇーと、どこまで話たっけ?あ、そう!!お姉ちゃん、細身でしょ。だからだと思うんだけど、マーメイドラインってやつ?シンプルなんだけど、すっごく、すっごくね、」
 
   
     お姉ちゃんに、似合うんだよ!!!
 
 
うん。
すごく、似合ってる、と思う。
 
袖がなくて、すっきりと高い位置でウェストが切り替えられたドレスの裾先に柔らかく重ねられたレース。
人魚姫のように、その長い裾先がバージンロードに泳いでた。
 
でも、叔母さんは人魚姫ってタマじゃない。
泡になってヒトリ消える、なんてしおらしい女じゃない。
自分も周りもひっくるめて、幸せになれる道を行く。

しなやかで、強くて、いつだって眩しくて。
     
    
     そんな、ところが、
 
 

ぱちぱちぱちぱちぱち、ぱちぱちぱちぱち、
ぱちぱちぱちぱちぱち、ぱちぱちぱちぱち、
 

・・・・・・・・・・・・・・・、はァっ?

むぅにぃぃぃい、
 
少し、と言うか、かなり、油断した。
 

「ちょっと、美鶴!あんた、ぶっさいくねぇ」
「はひぃ?」
「わわっ、お、叔母さ、さん??えぇーと、美鶴。だ、大丈夫?」
 
大丈夫なわけ、ないだろう。
おそらく、渾身の力を込めて。
右の頬の肉が重力に思いっきり逆らって、持ち上げられた。
 
「にゃ、なやぁに、すぃふぃるん、だぁふぃふ、」
「あんたね、なぁーにふて腐れてんのよ。やだやだ!じめじめぇぇぇえって、陰気臭い!あたしの結婚式なんだからね!!!ほら!!しゃんとする!」
 
ぶくくくぅ、
 

亘が必死に笑いを堪えてるのが眼に入る。
覚えてろよ、としか思いつかない。
負け犬染みたセリフしか出てこない自分に、苛つく。
 
   
   どよめき、どよめき、どよめき、どよめき、
 

当たり前だ。
普通、なみだ、なみだ、涙の花嫁が花婿と共に。
バージンロードを、これからの新しい道を。
一歩ずつ歩いていく、ハズなのに。
 
ナゼ、花嫁は仁王立ちで甥っ子の頬を抓り上げてるんだ?
その横で、花婿は愉しそうに微笑う。
 
なんなん、だよ。
なんだって、こんなに格好悪くて。
おまけに、情けなくならなきゃいけないんだ。
 
       ふん、
 

花嫁が、鼻なんか鳴らすな。
久しぶりに、見た気がした。
叔母さんが気に入らない時によくする、クセだった。

「あたしの結婚式ぐらい、男前なツラしなさいよ。あんた、顔だけは悪くないんだから」
 
にいっ、と笑う。
そうして思い出したようにぱっ、と手を離す。
 
次はしかめっ面。
 
「あーあ。ネクタイ、曲がっちゃった。うーんと、ほら!これで、いいんじゃない?」
 
      きゅっ、
 
曲がったネクタイが直された。
 
「あ、りがと」
「ん。少し、マシな顔になったかな」
 
        
        ぽぅっ、
 

まっくらな闇のナカ、燈される灯り。
叔母さんは道に迷って途方に暮れる俺の前に、いつも灯りを燈す。
そうしていつも、俺の前に立ってくれた。
手を、差し出してくれた。
 
だから俺はいつか、手を差し出せる存在になりたかった。
 
         でも、
 
「結婚、おめでとう。ほら、早く花婿さんとこ戻りなよ。待ちくたびれてるだろ」
「はは、待ちくたびれたので。お迎えにあがりました」
「あら、」
 
穏やかに笑うその人が差し出す手を。
叔母さんは、嬉しそうに、眩しそうに、幸せそうに。
そっと、握り返した。
 

ぱちぱちぱちぱちぱち、ぱちぱちぱちぱち、
ぱちぱちぱちぱちぱち、ぱちぱちぱちぱち、
 

ふふふっ、
 
亘のいつもの、聞き慣れた笑い声。
 

「ねぇ、美鶴。叔母さんって、やっぱりイイオンナだよねぇ」
「当たり前だろ。姉さんは、昔も今も。ずっと、イイオンナだ」
 

きっと、今、俺は。
情けないツラしてるんだろうな、とぼんやり思った。
 

ぱちぱちぱちぱちぱち、ぱちぱちぱちぱち、
ぱちぱちぱちぱちぱち、ぱちぱちぱちぱち、
 

くすくすくす、
 
「ねぇーえ、美鶴。僕ずっとさ、疑問だったんだ」
「何が」
「何で、美鶴ってさ。叔母さんの事、ずうっと『叔母さん』って呼ぶんだろうって。美鶴、『姉さん』って、ぜぇーったい、呼ばなかったよねぇ」
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、
 
 
「そうかぁーって、今!わぁーかっちゃったんだよねぇ。そうだよねぇ、叔母さんは、叔母さんだもんね?美鶴、」
 
 美鶴、さ。
       
       叔母さんのこと、好きだったでしょ
 
 
自然に、笑いが込み上げた。
 
 
       「       、」
 
 
ぱちぱちぱちぱちぱち、ぱちぱちぱちぱち、
ぱちぱちぱちぱちぱち、ぱちぱちぱちぱち、
 

鳴り止まない、雨のおと。
 
りぃんごぉぉぉぉぉん、りぃんごぉぉおぉん、りぃんごぉおぉん、
 

高らかに響き渡る、鐘のこえ。
 
「はぁっ?ちょ、!ちょっと、美鶴、聞こえなかった!!なぁんて、なぁんて言ったのサァァァァァァ!!!!」
 
    いつか、誰かのこえで。
 

「残念だな。そうそう、聞けるモンじゃないんだ。マァ、次のチャンス迄、おあずけだな」
 
 
    想いの種が、花咲くその時まで。
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思わずホロリときました・・・
やっぱりみなさんの叔母ミツ好きだなぁ・・・
男前な叔母さんと、天邪鬼な美鶴と。お互いがお互いの幸せをいつも願ってやまない、そんなふうに本当に大切に想い合ってるというのがひしひしと伝わってくるんですよね。
バージンロードからも美鶴の変化を目ざとく見つけちゃうそんな花嫁に優しい旦那様。きっと叔母さんは結婚してからも毎日のように美鶴とアヤの心配をして電話攻撃とかしちゃうんだろうなとか思っちゃいました。
読んでて幸せのおすそ分けを貰えた気がしてとっても気持ちがポカポカしてます。素敵な叔母ミツでした!!
かがみ URL 2008/05/29(Thu)22:30:35 編集
わわわ!!!
こんばんは!かがみさん。

あわわわ!!!あわわわ!!!

いや、あの。そんな風に言って頂けるとはほんと、びびび、びっくりなんですが・・・・!
かなり、妄想が暴走した挙句、美鶴がほんと、原作からかけ離れてしまったし・・・・

かがみさんを始め、他の素敵サイト様のように天邪鬼でも、男前な美鶴がどうしても・・・・私には書けなくて、いっっつも!!女々しくなってしまうので(大泣)

あああ、ありがとうございます!!
最近、かがみさんのブログで小ネタが大量投下されているのを読む度に、「ほんと、すごいなぁ・・・どこから、こんなネタが・・・・!」

と、唸ってしまいます。ログで、これからまた読ませて貰いますね!!ブレイブのSSがたくさん読めて、とても嬉しいです!
みな 2008/05/29(Thu)23:23:51 編集
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