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このブログは小説・映画の「ブレイブストーリー」の二次創作兼雑記ブログです。原作者様、各権利元関係者様とは一切関係ありません。
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ごりん、ごりんと書いては消し、書いては消し。
を、繰り返していたらですね。

先程、自分のミスで書ききったやつを消すと言う、本気痛恨の一撃を受けました。

・・・・・・クリティカルヒット・・・・・!なんで、そう簡単にマウスがクリックされるかな!(大泣)
だから、と言う訳じゃないですが。

・・・・・・結構、へこんでいます。

そうして、やっと書ききったら本気大嘘つきヤロウになっておりました・・・・・!
すすすすす、すいません・・・・!!

ほんとに多分誰も待ってはくれていないと思うけども!
あ、でも心優しい数人の方様は・・・・・待ってくれてるのかなぁ(ぼんやり、願望)

だといいのにな、と思うのに!!すみません、大嘘つきです・・・・・わたくし。

うぅぅぅ。今週中に終わるのかなァ・・・・終わるといいのに・・・・・
でも、頑張って、ボヤキを呟きながらなんとか書いていこうと思います。

くぅぅぅ!今度はがっつんと、腕でマウスを動かしてもど~る!状態になんか・・・・・するものか・・・・!

そうして、無駄に長い、ツマンナイ、趣味?のセカイのお節介な文中補足です・・・・
スルー推奨・・・・・

ーお節介な文中補足ー

・安都扉娘子の歌
あとのとびらのおとめのうた

み空行く 月の光に ただ一目 あい見し人の い(ゆ)めにし見ゆる

訳としては、み空を行く月の光で、ほんの一目、お逢いしただけのあなたの様が、夢に現れてくださいました。

いわゆる恋の歌です。安都扉娘子については、伝不詳です。安都氏出身の娘子です。『萬葉考』ではアツミノイラツメと読むみたいです。万葉集巻四に1首のみ掲載されています。・・・・・・扉って、ついてしかも月で、片恋の歌だから・・・・ね!とだけで選んでしまいました。

耀変虹彩天目(ようへんこうさいてんもく)・・・・中国の宋の時代に福建省建窯(けんよう)において耀変天目と言われるお茶碗が焼かれたんですね一般には窯の中の偶然の化学変化で予想外の色彩ができることを「窯変」と呼ぶんです。

耀変はその一種で
①星のような点の星紋が散らばり
②その周囲に青紫色のプリズム光の膜の虹彩が広がる
という二つが特徴・・・・らしいです。いわば「窯変の王道」で虹のような美しさがあるそうな。
鎌倉時代に日本に伝来したが世界中に四個しか現存せず、その全てが日本にあり、そのうちの三個が国宝に指定されている・・・・キレイな黒のお茶碗です。

・桂男(かつらお)・・・・月に棲む妖怪、もしくは月の隅そのもの。月を長く見つめていると寿命を縮めてしまう妖怪さん。中国では月に生える桂の木自体を桂男、と呼ぶそうですが。以前にも書いたのか、なぁ?中国では「桂」と言う字はキンモクセイを指します。

付喪神(つくもがみ)・・・・付喪神は器や物なんかが長い年を経て魂をもったもの、です。付喪神はもともと九十九髪(つくもがみ)と書いたともいわれ、九十九は百から一を引いたものだから、九十九髪は白髪を示し、長年の年を経たことを指す言葉、になったそうです。
器や物なんかは百年たつと魂を持つらしいので「煤はらい」という風習があって、新春の前に古い器物を路地に捨てたそうです。 はしとか茶碗とかの付喪神は・・・・かわいいなぁ、と思う。


・大鶚(だいかく)・・・・「山海経(せんがいきょう)」より。中国において、戦乱をもたらす兆しとして恐れられた怪鳥です。この鳥が出現した地方では近いうちに大きな戦乱が起こるといわれてるみたいです。ワシに似た姿で、黒い斑点があり、頭は白く、嘴は赤く、虎のような爪を持ち、鴨のような声で鳴くんですが、すこーしいじってしまいました。

タクヒ(3×3あい・・・)と、どちらにしようか迷ったんですよねぇ・・・・


狐草紙異聞ー桂男の項ー(前)
 
 
 
み空行く 月の光にただ一目 あい見し人の い(ゆ)めにし見ゆる     

  
万葉集第4巻 安都扉娘子(あとのとびらのをとめ)


ごとり、ころころころころころころころ

テーブルの上に(やや中央寄り?)置いてあったはずのモノがこつり、と僕の足元に転がってくる。

「あれぇ?おっかしいなぁ。僕、ひっかけたっけ?」
「亘?どうした?」
「うぅん、何でもない。ルゥ伯父さん先行っててぇ」
「おー早く来いよぉ」

はぁい、と答えながら。
おかしいな、と僕の足もとに転がってきたお茶碗を拾い上げる。

僕、今肘でひっかけたのかな?

今日の朝起きると、何故か僕の手の中にあったコレ(って、普通お茶碗なんか握りながら寝ないし)

「どうやって僕のとこに来たのさ?」なんて、答えてくれる訳ないけど、半分期待してみたりして。


つい、なんとなくだけど。口から出た問い掛け。
絶対に昨日の夜ベッドに入る時には僕はこんなモノ持ってなかった(って、どう言う理由があってお茶碗持ちながら寝るのさ?)

と、なると。

可能性があるなら、あの・・・・お狐様なんだけども。
でも。だったら、絶対夢でも美鶴の事は忘れない・・・・・と、思うんだけど(翠簾野さんの時だってそうだったし)
なんか、もやもやする。もうどれぐらい美鶴に会ってないんだっけ?

考えるとなんか、やだ。
まぁ、いいやと思いながら今度は肘でひっかけないようにダイニングテーブルの中央にお茶碗をことり、と置く。

「ルゥ伯父さんとご飯食べてくるだけだから。大人しくしてるんだよ?」

はたと気付いて、なんだか笑えてきた。なんだか、な。

・・・・・・お茶碗に言っても仕方ないよねぇ。

ふぅぅぅぅぅぅぅ、と長いため息ひとつ。くるり、と背を向けて見えた窓の外には大きな大きなお月様。
今日、満月だったんだ?
思わず、じいいいいっと魅つめてしまう。青白く青白く、ほの輝るツキアカリって綺麗、なんだなぁ。
ん?あれ?なんかへん、だな?

・・・・・・・なんか、僕忘れてる?ずきり、と痛むこめかみ、まぶたの奥に。

何かが過ぎる。あれ?なんだっけ?に、しても。

「月、でっかいナァって。っと、早く行かないと!」

ごとり。

・・・・・・・・・そうだった。なんとなく、最近忘れがちだったけども。

ごろごろごろ、ごろごろごろごろりりり。
こつ、ん。

「キミ、なんかのアヤカシ?悪いんだけど僕、急いでるから」

結構僕のまわりは賑やかなんだって事、忘れてた。
ごろんと横になっていたお茶碗を一応起こしてあげるけども、もうそれ以上はしない。

「今はさ、呼ばれてるから。帰ってからね?じゃぁね」

(今は、その扉を開けない方がいい)

「え?」

(月が、出てる。その扉を開けるなら、次に月が隠れてからにしたら?)

「何でって、やっぱり。アヤカシなんだよ、ねぇ?キミ」

とりあえず、さっきよりは短いため息を吐き出す。
なんだか、もう慣れっこになってしまった。
しょうが、ないなぁ。時々僕の頭ってオカシクなったのかなって少しは思うけども。

(当たり前の事聞くのね?貴方、頭は良い方じゃないでしょう?)

「普通、だとは思ってるけど」

かちん、ときた。
キミの方がオカシクて、非常識なんだけどねとは・・・・言えなかったけども。
だってここ最近の僕は非日常で、非常識に慣れ過ぎてしまっているから。

「で?何で僕が月が隠れるまで待たなきゃいけないのさ?今だってルゥ伯父さんをすごく待たせてるのに」

(すごく、ではないけど。貴方本当に何も覚えてないのね?折角、主様が忠告してくれたのに)
 
「ぬし、さま?」
 
口の中に、あの苦味が広がった気がした。

・・・・あの苦味?苦味、苦味ってナニガ?

思い出せそうで、思い出せない記憶に、この非日常で非常識な状況にひどく、苛々する。
 
(貴方ってほんと、とろいのねぇ?わざわざついて来てあげたのよ、年長者の意見には従いなさい?)
 
なに、その言い方。
僕はお茶碗に上から目線で話されたくないんですけど。
 
「『主様』って誰なのさ?知らないもんは、知らないし!ついて来てくれって頼んだ訳でもないし!もう、行くから」
 
(おやめなさい、今はだめって言ってるでしょうっ)
 
ダイニングの扉をかちゃり、と開けてここから出て、
 
―――――出て?そ、と?には出ないよね。普通。
 
きぃぃぃぃぃ、ぱたぁぁぁぁぁん。
 
「五月蝿い、茶碗だ」
 
(あら、誰かと思えば。桂男殿、御久しぶりにお顔を拝見しますね?)
 
ごぉろん、と扉が閉まる直前にこっちのセカイに転がり込んできたお茶碗がさも当然のように僕より先に口を開く。
 
っていい加減、うんざりだ。
 
「あの、ここがどこだか知りませんが。僕、人を待たせてるんです。それであの。できれば、早く帰りたいって言うか、その、」
 
長い、長い果ての見えない階段だけが続く非日常で非常識なセカイ。その階段の少し先にすっきりと佇むヒトに声をかける。
 
見上げたそのヒトは、何もかもが白い。
肌も、髪も(白ってよりは、銀色かなぁ)着ている着物も。あ、でも眼は茶色の透き通ったような色してる。
 
時代劇で見たような着物姿、で。
ススキのヒトよりもきちん、と着込んでる気がする。
 
・・・・・あれ?なんだろう?ススキのヒトって?だれ?僕、何言ってんだろ?
 
「それは、残念。しかしね、亘殿、すこぅし時間を貰えないだろうか?あの方がどうしても君に会いたい、と仰っていてね」
 
一度邪魔されたしねと、すうっと眼を細める。
 
邪魔って何だろう?それよりも。僕って有名なんだろうか?
 
凛と響く、こえ。トゲを隠そうともしない。

(あら。まだあの方に御執心でいらしたんですか?桂男殿。手痛い仕打ちをお受けになったと聞きますが?未だ、未練を残しておいでとはなかなかに。私などは、一度手痛い思いをすれば充分で御座いますのに)
 
「ねぇ、ちょっとそれ言い過ぎじゃぁ、」
「ほう?」
 
ないのかな、って言おうとした時にはその白いヒトがかなり怒ってる・・・・と言うのが解った。
冷たい、冷たい微笑み。
 
「茶碗は大人しく茶の道で使われてこそ、その役目を果たすだろうに。口汚い物言いしかできない付喪神ならいらんわ。どれ、年が明けてからと言わず今打ち捨ててやろう」
 
あ、だめ。なんかちょっと、まずい気がする。
 
「あ、あのっ、コレ口が悪いお茶碗ですけど。でも、お抹茶がものすごく似合う茶碗だと思うんです!綺麗な黒ですし!」
 
くすくすくすくす。
 ふわり、と薫るナニカの花の匂い。
やわらかな、誰かの気配。

「亘様そのお茶碗はですね、耀変虹彩天目、と言いまして。亘様のセカイでは4個しか現存しておりません。国宝なんですよ。ね、お耀殿」
 
(胡蝶殿、先だってはお茶のひとつも出せず、失礼致しました)
 
「いえいえ。こちらこそ、先触れも出さず急なおとない。ご無礼しました」
 
ひょいっ、とそのヨウヘンコウサイテンモク、と言われたお茶碗を拾い上げるとすうっと懐に抱え込んだ女の、ヒト。
 
長い、栗色の髪。
白い肌に、やや淡い榛色の瞳。
薄い藍色の着物。

・・・・あ、
 
「あの、そう。そう、だ。あの、僕と逢ってますよ、ね」
「えぇ。昨晩逢いましたとも。嬉しい、ですねぇ。どなたか、の小賢しい小細工のせいですっかりお忘れかと思いましたが。憶えてらっしゃったんですか?」
 
女のヒトがくすり、と嬉しそうに笑う。
 
「忌々しい三橋の眷属か。ようも私の前におめおめ現われてくれたものだね」
「お褒め頂き有難う御座います。桂男殿こそ、わざわざ三橋のお社に玉兎の群れを差し向けて頂いた事、あるじはたいそうお喜びでしてよ?」
 
白いヒトがいよいよ眼を細めてくつくつと哂いだす。
 
「おや?お気に召したかい?ふん、もとは小汚い狐のアヤカシが。少し見ないうちに化けたものだね」
「外ツ国の新参者に言われたくないですね!」
「ほう、新参者?誰のことだろうね?」
 
たんっと白いヒトが片足を鳴らすと階段が崩れだした。
ぱきぃん、ぱきぃん、とこのセカイも壊れていく、音がする。
 
「ちょ、え?えええええ、」
 
実際、僕は口に出していただろうか?
落ちるぅぅぅぅ、と言う言葉で頭がいっぱいになる。
 
「な、亘様、こちらへ!」
「大鶚、来い!!」
 
きょぉぉぉぉぉぉ、とで大きなワシの様な鳥の片足を白いヒトは掴むと、後はお決まりな訳で。 
どっかのアニメみたいだなとどこか他人事のようにぼんやり思っちゃうのも慣れ、なんだろうか?
いや、そんなこと慣れなくていいけど。
 
はしっ、と女のヒトよりも先に白いヒトが僕を引き上げて片手で腰を掴む。
って本能的に落ちては困るので僕は白いヒトの首に噛り付いた。
 
「なかなか、賢い。よい御子だ」
「それはどうも」
 
ばっさばっさと、大きな鳥が羽ばたくたんびに羽が舞う。
 
「しかしながら。すこぅし、お眠りになってくださるとなお、ありがたいのですよ」
 
にっこり、と微笑んだと思う白いヒトの顔を僕はほとんど覚えてはいない。だって、ものすごく眠かったから。
 
でも。
 
耳に残る勝ち誇ったような甲高い哂い声と、女のヒトが僕を呼ぶ声だけはしっかりと意識の奥深いとこにも響いてきた。
 
      「亘さまぁっつっ!!!!」
 
「折角ご登場頂いたのに、悪いね。私としては貴女と遣り合っても良かったんだが、」
 
しかしね、と言葉を切ってとてもうっとりとした声で囁かれた切ない呟き。
 
     「あの方が、今か今かと私をお待ちになっておられるんだよ」

崩れていく階段を、壊れていくこのセカイをうつらうつら目の端に捉えながら。 
必死で叫んでいるあの女のヒトに何か、言わなきゃと思って声を出そうとしたけど。
僕は変な呻き声しか音として出す事ができなかった。

   
                 くたり、今度こそ完全に。
    
           
       僕は睡魔に勝てずに深い深い夢の底に、ゆるゆると落ちていった。
 
 
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