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このブログは小説・映画の「ブレイブストーリー」の二次創作兼雑記ブログです。原作者様、各権利元関係者様とは一切関係ありません。
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・・・・・・・やっぱり無理でしたが。
すっすうううう、すいませんでしたぁぁぁぁあ!!!!

・・・・・・敗因は、わかってるんです・・・・・あいつです、こ・たーつです・・・・(責任転嫁)
こたつでうたた寝してたらば!!・・・・・日付もそりゃ変わるさ・・・・・(開き直り)

真に、申し訳ございませぬ・・・・・・!!!

小手先だけ、こねくりして日付はいじってますが!!
タイトル、悩んだ割りにヒネリも何もなく(しかも意味不明)・・・・・・すいません!!!

シリアスにするつもりが、何故だか変な方向に曲がっていってしまった模様です・・・・・!(しかも中途半端)
・・・・・大丈夫、次の項はしっかりするから!!(たぶん)

そうして、やっぱり美鶴殿はヘタレなのだなぁ・・・・・と思う。

自分で書いといてなんなんですが、美鶴殿はく~るな子なの!!・・・・・・がいいな(希望)
しかも狐みつるんは、絶対に美麗でなくちゃね!!!・・・・・なんて、どこ行った・・・・・・・!

お節介な文中補足と、言い訳(かなりたくさんの)はまた明日(今日)にでも!!

・・・・・・・・ほんと、読んでも後悔しない心優しい方様・・・・・・・お付き合いしてくださいますか・・・・??


 
ー狐草紙異聞ー惑い蛾・咆哮ー後の祭りの項
 
 
 


月が、いやに大きく青白く輝る。
こんな望月の夜は、大抵静かに寝れやしない。
 
しゃぁぁぁあ、しゃぁぁぁぁあ、
 
社の外に群がるアヤカシども。
喚いて威嚇するだけの矮小な存在たち。
いつもなら、知らぬふりでもして遣り過ごせるのに。
   あいつら、握り潰そうか

喧しいことだ。
いつもの嫌がらせが今日は特にシャクにさわる。
 
ききききききぃい、きいぃぃぃぃぃぃ、
 
鬱陶しい。
ここしばらく続く理由のあるような、ないような苛立ちに嫌気がさしていて、うんざりしているのに。
 
波立つ感情に揺さぶられる、と言うのは案外面倒だ。
ひどく、落ち着かない。

使いに遣った眷族が、なかなか戻らないのも理由のひとつかとも思う。
・・・・・・・・いや、たぶん、違う。
 
波立つ感情の原因をひとつだけ思い当たるのだが、その原因を認めてしまうのはやはりシャクだ。
別に、認める必要なんかないけど。
 
つ、と静かに揺れる気配の伝播が伝わった時、それまで喧しく騒いでいたアヤカシどもの気配が消えた。
 
あぁ、やっと戻ったのかと思う自分が、ひどく間抜けに感じる。
 
「ただいま戻りました」
 
ごろり、と床に転がるとゆっくりと眼を閉じる。
 
「あるじ」
 
呼び掛けのなかに、何か言いたげな空気を含んだ物言いに仕方なしに応える。
放って置くと、後がなかなか厄介だ。
 
「なんだ」
「『なんだ、』じゃ御座いませんよ、本当に。そんなに気になるならご自身でお渡りになればよかったじゃないですか」
 
一応座礼のカタチはとってはいるものの、直ぐに礼のカタチを崩すとそいつはふうっ、とこれみよがしに溜め息を吐いた。
 
長い、栗色の髪。
白い肌に、やや淡い榛色の瞳。
不満げに顰められるカタチのいい柳眉・・・・を見るとかなり、腹を立てていると言うのが見て取れる。

「胡蝶、言うじゃないか」
「はい。言わせて貰いますが。今更!なぐらいに久々に喚び出されてみたら、ヒトの仔のお迎えですか?お遣いから戻ってみても労いの言葉ひとつない、のはもう慣れましたけど
 
あげく、余計な一言、二言が追い討ちをかける。
 
「陰でこそこそと。女々しいったらありゃしない」
 
びしゃぁぁぁああ、と容赦なく言い放つところはさすが、我が眷属と言えばいいんだろうか。
 
「胡蝶、お前言うようになったじゃないか」
「あるじにはこれぐらい言わないと伝わりませんから」
 
・・・・・ほんとに俺の眷属なんだろうか。
 
「胡蝶、」
「はいはい。亘様は確かにお送りしましたとも。今頃は深い眠りの底に落ちておりますよ。次に目覚める時はもう、朝かと思いますが」
「そうか」
 
言いたい事を言えてスッキリしたのか、諦めたのか。
素早く眷属ぜん、としたカオに切り替える。
 
「ですがひとつ、気になる事が御座いまして」
 
表情を硬くして、声音を落とす。
 
「月、のことだろう」
「あら、嫌だ。お聞きになっていたんですか?」
「さぁな」
「彭侯様が亘様を見つけて下さったのは、僥倖でしたね」
「どうだかな」
 
素直じゃないんだから、と聞こえるように呟かれたボヤキはこの際ムシする。
 
「彭侯様の物言いからすると、貴方様がお目覚めであることを桂男殿は既にご存知のようですよ?」
「ふん。昔の事を随分と根に持ってくれるものだ」
 
途端、凄まじい視線が突き刺さった。
 
「あるじ。御友人ができてほんっっっとうに、よかったデスネー」
「何が言いたい」
「いいえ、何も。そうですね、もう少し彭侯様のように友好的な方にお仕えしたかった、なーんて言いませんよ」
 
・・・・・言ってるじゃないか、しっかり。
 
「モトはと言えば、桂男殿に喧嘩とウラミを売ったのはあるじですからね。まぁ、あの場合は仕方のない事でしたけど。もう少しですね、」
「寝る」
「はぁっ?っっつっ、あるじっっっ」
 
ここのところ毎日、毎日うんざりするぐらいにアヤカシどもに怨み言を吐かれては、その後始末に忙しない。
随分と昔に売った喧嘩とウラミなんぞ、いちいち憶えてられる訳がない。
 
大抵がくだらない、実にくだらない類のモノなのでこちらとしてはいい迷惑だ。
どうやら要御扉の番人と言うだけで、アヤカシどもから見れば俺はかなり疎ましい存在らしい。
 
そりゃぁさぞ、面白くないだろうよ。
あのお方様へ連なる道を俺は隔てているんだから。

それが、俺の役目であり仕事のひとつでもあるのだけど、時々ひどく疎ましく思う事がある。

向けられるいわれのない悪意には、何時の間にか慣れた。
それが自分ひとりに向けられるのであれば。
 
でも。
でも、亘が巻き込まれるのは気に喰わない。
・・・・・・・気が、する。
 
べちり、とナニカを投げつけられてようやく我に返る。
 
「胡蝶、まだいたのか」
「えぇ、えぇ、いましたとも。眷属放って置いて、一人あちらに往かれるのは慣れてるんですけどねっ」
 
投げつけられた質のいい麻紙に包まれたナニカを、摘み上げる。
箒のように束ねられたそれは、この社の周りに嫌という程群生している雑草だった。
 
「頻波草、か。どうしたんだこれ」
「彭侯様より直々に拝領しました。『美鶴に渡しておくれ』との事ですけど」
「ふぅん。まだ文月だぞ。月見にしたって時期尚早だろう」
「彭侯様手ずから、麻紙にきーっちり包んでおりましたけど」
 
どうにも厭味っぽいモノを感じるのは気のせいか。
相変わらず、あの黒狗の考えることはわからん。
 
「いらん。そこら辺に腐る程生えている雑草を貰って何が嬉しい」
 
ぶぅんんんんっ、
  
     、?
 
すぐ近くで、勢いをためて大きく振りかぶられた音がする。
 
 
「あぁ。そう言えば、」
 
ばっししししぃぃいいいいいんんんんん、

なんだ?
拡がる、頬の痛み。いた、み?
咄嗟の事に自分の思考がついて行かない。
 
・・・・・マテ。父上にも、はたかれた事なんてないのに。
・・・・・・・・・・・・・・・はたかれ、た??
 
ぶぶぶぶぶぶぶっ、胡蝶が我慢もせずに吹き出した。
 
雑草に?雑草に?はたかれた?畑枯れた?
 
「そうそう、言い忘れておりました。その頻波草たち、なかなか気難しいそうですよ?」
 
胡蝶が笑いを堪えたシンミョウな顔つきでことり、と花立を置く。

こいつ、まさかと思うが。
 
「ワザとだろう、胡蝶」
 「さぁ、どうでしょう?」

あははははははっ、と甲高い声を残して退出していった眷族にほのかな殺気を覚える。

    なかなかいい度胸、してるじゃないか。
 
     ぼおぅううう、ぼおぅうう、
 
静かに静かに、青白く揺れる焔に垣間見たのは果たしてどちらの顔だったか。
 
    小賢しい黒狗か?それともしゃらくさい女狐か?
 
げらげら、げらげら、げらげら、げらげら、

                     揺れる、嗤う、頻波草ども。
 
                            「憶えてろよ」

とりあえず七代は憶えといてやるから、な(・・・・・狐だけど)

 
 
        
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