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ミスター・ミヤハラに、感謝。本当に君がいなくちゃ、めちゃくちゃになってたよ・・・・
そして、今回長いです・・・すみません。長く、なりました。
ついでに、今私の斜め横の本棚もめちゃくちゃだよ・・・!!
昨日何気なく手に取った『チェス入門』(・・・なぜ、そんな本があるのかは聞いちゃだめなんだぜ・・・!)
読み出したら真剣に、練習問題に悩む始末。
く・・・・!おかげで、おかげでなぁ!!某素敵絵チャにお邪魔できずに・・・・涙を呑むハメに!
く・・・薬売り・・・・!!
「神の一手が・・・・!!」
「早く、お風呂入りなよ」
生暖かい目で、華麗に問題発言をスルーしてくれた我が妹に、感謝。
補足:Scherzando(スケルツァンド)は曲想記号で、軽く戯れるように
放課後オペレッタ~Scherzando~
俺、宮原祐太郎は今。
非常に呆れている。
この状況を作り出した、かなり迷惑で考えなし、の間抜けなお子様たちに。
そして、かなり怒っている。
すべての原因を創りだした、とある、どあほぅに。
「実際、かなり迷惑だ」
存在自体が冗談みたいなやつに、これみよがしに言ってやる。
「すまない、とは思う」
へぇ。そんな高尚なセリフが聞けるとは思わなかったな。
「ミヤハラぁ、行くの?」
今更ね、と言いかけてやめる。小さなおんなのこに、八つ当たりするのは、間違いだ。
文句を山程言いたい奴は、別にいる。
「うん。あのどあほぅには、口で言わなきゃ伝わらないからね」
かなかなかなかなかな。
夏の黄昏時。
逢魔が刻、蒼と朱をないまぜにした色が辺りに滲んでいる。
目の前には。
城東第一小学校、が在った。
なんて、うそくさい。
安っぽい舞台設定だな、芦川。
これは、やっぱりお前の夢だ。
俺なら、こんな陳腐な舞台は御免だ。
「美鶴は、あそこだ」学校の、屋上を指差す。
「お前がそう言うなら、そうなんだろうな」
ふぅ、と盛大にため息を吐いてやる。
「やっぱり、ミヤハラ行っちゃダメだよ!!」
イツカ、が駄々っ子のようにむくれる。マユミ、にそっくりで思わず微笑ってしまう。
「宮原、お前達をこのセカイから『現実』に帰してやる方法は、ある」
口が開いたまま、になる。
「はぁ?何だよ、そう言うことは早く言え!!そういう大事なことは!」
小村、お前の言ったことに少し訂正がある。芦川は救いようのない、どあほぅだ。
「かなり、荒っぽいが。このセカイをオレが壊せば、いい」
「できるのか?」
「ああ。だが、『美鶴』も、壊れる」
それは、いただけない。
と、言うよりも。お前がさらり、というのもかなり問題だと思うぞ、うん。
「却下」
「美鶴が、自分の意思でこのセカイを破壊するのが一番ベストなんだが」
無理、だなと確信を持って呟かれた言葉に。
かちん、とくる。お前が言ってどうする!お前のことだろう、お前の!
「とりあえず、行く前に。キミたち、ちょっと」
手招きをして、2人を呼ぶ。
そうして。ぐにぃぃぃぃ、と2人の頬をつねってやった。渾身の力を込めて。
「い・・・いひゃいぃぃぃ、ミヤハラぁ」
「お前、」
すぅ、と息を吸う。
「はい、何か言うことは??それに、お前ら!ヒトで遊ぶんならもっと考えろ!」
もっと、言いたいことはあるけど。
「ごめんなさぃぃぃ」
「さっき、すまないと言った」
はいはい。そうですか。
「まぁ、いい。とりあえず、行きますか」
さて。話を少しだけ遡ろうか。
声、が遠くから聞こえる。
『よろしくな、祐太郎君』―――あんたにそう言われる、覚えはない。
『祐太郎は、お兄ちゃんに、なるのよ』―――そんなの、嫌だよ母さん。
『おにぃちゃぁぁぁん』――――――お願いだから、少し静かにしてくれないか。
うるさい。
毎日、毎日、毎日。
塾の課題が残ってるんだ、早く塾に行かなきゃ、って。言って、るのに。
『祐太郎』
『おにぃちゃぁぁぁん』
ばちぃ、と目を開ける。あ、つい居眠りしちゃったか。
ぶぶぶぶぶ。
接触の悪い蛍光灯の音がやけに耳につく。何気なく、窓の外を見る。
?おかしい。いつもの、見慣れた風景じゃない。
一面、の乳白色に覆われたセカイ。
なぜ?どうして?
解答、そうか。これは夢か。ベッドに入った記憶を思い出す。にしても、夢の中まで塾、とは。
わぁぁぁぁぁ、わぁぁぁぁぁ、わぁぁぁぁぁぁ
ちいさいこ、の泣き声がする。
わぁぁぁぁぁぁ、わぁぁぁぁぁぁ、わぁぁぁぁぁぁ
どんどん、声が近くなってくる。どうして?どうなって、
「ミヤハラぁぁぁぁ」
ぐいぃぃぃ、と服を引っ張られる。
聞いたことなんか、ない声なのに。どうして、自分の姓を知ってるんだろう?
きゃしゃ、だけど幼いまるみがある身体
形のいい、アーモンド形の薄茶の瞳
さらさら、としたキレイな髪を2つに分けた、ちいさなこ
少し、なんとなくだけど。芦川、に似ている気がする。
「ミヤハラぁぁぁぁ」
「ねぇ、キミ。どうしたの?」
優しく、優しく声をかける。
つい、習慣というか。いつも、妹や弟にしているように。腰を少し折って、目線を同じにする。
「うえっ、ふえっ、うえぇぇぇぇ、あのね。カ、カ、カカカカ、カッチャンがね」
「カッチャン?」カッチャン、カッカチャン、カッちゃん。つい、浮かんだ顔に苦笑する。
がしり、と胸倉を掴まれてびっくりする。思ったより、強いちから。
「そうだよ、ミヤハラ。ミヤハラユウタロウ。カッチャン。コムラカツミ、だよ」
ぼろぼろ、と涙で顔をくしゃくしゃにする。
「カッチャンを助けてぇぇぇ」何がどうなって、るんだ?どうして、小村を助けるんだ?とか。
どうして、この子は俺の名前を知ってるんだ?とか。なにも、わからない。なにも、話が繋がらない。
「ミヤハラ、ここはね。美鶴、の夢の中なの」芦川?これは、俺の夢だろう?
「違うの。美鶴、の夢の中なの。こんな、つもりじゃなかったの。美鶴が、美鶴が悪いんだぁぁぁぁぁ」
こんな時は。根気よく、待たなければいけない。そう、いつものように。
ピースが足りなさ過ぎて、話が繋がらないのだけども。
「芦川の夢って?」
「ミツルがね、イツカが『オトモダチ造りたい』って言ったら、『じゃぁ、そうしよう』って。でもね、現世に行けなくて」
とりあえず、このこの名前はイツカ、か。ミツル?芦川のことか?それに「現世」ってどこだ?
「『現世』はミヤハラ達がいるセカイだよ」・・・・は。聞いたつもりは全くないが。
「ミツルは美鶴、だけど。美鶴、じゃないの」それだ、明らかに「みつる」が2人、存在していることになる。
それが、解らない。
「オレがイツカの言う、ミツルだよ。宮原」・・・・・・・・・ナイス・タイミング。ついでに。いつから、いた?
「いま、だ」・・・・・・はい、そうですか。くるり、くるり、と何かの面を弄んでいる、「芦川」
「とりあえず、芦川。お前に言いたい。その笑えない格好はなんだ」
「見てのとうりだ」・・・・・わかって、たまるか。なんだ、そのRPGに出てくる魔導士モドキの格好は。
「仕方ないだろう。オレはヴィジョンにいる時の美鶴の姿しか維持できないんだから」
訳、がわからないんですが?
「はぁ?お前は俺の知っている、芦川じゃない。けど、芦川だ。どういうことだ?」
もう一人の「芦川」が少し驚いたように、瞳を見開く。
「頭の回転が速い、のはいいことだな宮原」そりゃ、どーも。
「俺は、いわば今お前達のセカイにいる芦川美鶴、から別れたもう一人のミツル、だ。タマシイは、同じ。かつては、この現世に存在したことも、あった。数あるセカイの芦川美鶴、のひとりと思った方がわかりやすい、かもな」
いいや、まったく。「現実」にあるはずない、と思ってた可能性を口にだす。
「パラレル・ワールド」平行世界、複数存在する無限の可能性の、世界。
「そのお前が。どうしてここにいる?」本来、「一人」であるハズの「芦川美鶴」が同じ時間枠に存在することは、可能なのだろうか?
「未来、が書き換えられた。現世はもう、オレのいる場所じゃない。本来なら、オレはオレの行くべき場所、に行くハズだった」からん、と手に持っていた面を捨てる。少しだけ、苦しそうに顔を歪めた、気がした。
「あいつが。この現世の美鶴、が。オレを受け入れもしないが、このセカイに。縛り続けているんだ。オレはもう。あいつの、過去でしかないのにな」
「ここはね、ミヤハラ。正確に言うと美鶴の夢と、現世の狭間なんだよ」もう、泣いてはいないおんなのこ。
だけど、別の感情が貌に貼り付き始める。思わず、ぞくり、とする。
「ずるいよね、美鶴はさ。自分だけ、なぁんにもなかった事にされて。ミツルをここに、一人ぼっちにして、閉じ込めて。自分がしてきた事、覚えてるくせにね。ずぅっと、ミツルから逃げ続けてる」
ゆがむ、ゆがむ。本来、の姿に戻ろうとするかのように。
ゆらり、ゆらりと。
「逃げたくせに、後ろめたさからミツルをずっとここに閉じ込めて。目が覚めたらころり、と忘れるくせに。もっと、苦しめば、いいのに」・・・・・・憎悪、憎悪、憎悪。でも、それはきっと。ミツルの憎悪なんかじゃない。
誰かの憎しみに重ねた自分、の憎悪だろう?
「あたしみたいに、閉じ込められて。嫌われて、ひとりぼっちで、さみしくても。だぁれもいなくて。ずぅっと、ひとりで、苦しめばいい」
同じ、タマシイから別れた現世の「芦川美鶴」とこの「芦川美鶴」は、どこが違ったのだろう?
イツカ、はどうしてひとりで、いなくちゃいけなかったんだろう?
「美鶴なんて、いなくなればいいのに」
『妹や、弟なんて欲しくない』
『母さんなんか、大嫌いだ』
母さんと、父さんが離婚したとき。俺にとってセカイはとても。残酷だった。
『いい子ね、祐太郎』
いい子の、フリなんて簡単だから。いくらでも、してあげる。
いい子じゃなきゃ、誰も必要、となんかしてくれないで、しょう?
誰も、何もかも、セカイも。みんな、みんな大嫌いだった。・・・・・・・・・喪くなってしまえば、いいのに。
「おにぃ、ちゃぁぁぁぁん」
―――――――――――本当に?
憶えて、いる。
妹が生まれたときの、ちいさなちいさな、手のあたたかさを。
弟が生まれたときの、たしかな、たしかな心臓のリズムを。
産れて来なければいい命なんて、きっと。ない。少なくとも。俺は、俺は。―――――そう、思う。
俺は、現世の汚くて、きれいなセカイが好きだ。残酷なセカイの中にも、確かなものは、ある。
「イツカ、それは違う」
俺は、キミの苦しみとかあんまり解ってあげられないかもしれないけど。
「いらない、命なんてない、よ」
「ごめんな、こんなことしか。できないけど」柔らかな、髪の毛がくすぐったい。
ぎゅっと、イツカの身体を抱え込んだ。きっと。誰か、に。こうしてもらいたかった、だけだろう?
「小村、を。芦川を。助けに行こう?」ぎゅぅぅぅ、と胸に確かな重み。
「あたし、助け、たい」
この、産れたてのタマシイは。黒にだって、白にだってなる。そう、なんにだって、なれる。
あと、ひとり。
「おい、芦川。お前は、どうしたい?」
瞳、が揺れる。こいつは。俺の知る芦川と、やっぱり同じだ。違うけど、同じだ。
きっと、こいつは知ってる。
現世の芦川が、もがいて、あがいて、苦しんで。それでも、前に進もう、としたことを。
同じ、タマシイだから。
「美鶴、がいる場所だ」ぱちん、と指を鳴らす。
って、急に落とすなぁぁぁぁぁぁ!!!落下、落下、落下していくうちに、なんだか呆れて、ものすごく、この状況に腹がたってきた。いつもの、「宮原祐太郎」が俺に戻ってくる。
と、話を遡ったけど。
くそう、芦川お前本当にどあほぅ、だな。なんだ、このでたらめに長い階段は!!
「ミヤハラ、大丈夫?」
「魔法、とか使えないのか。やっぱり、その格好はモドキか芦川」
「美鶴、の中だからな。いわばここは。あいつの影響の方が、強すぎる」
「へぇーえ」
あのどあほぅ、覚えとけよ。どこまでも、迷惑なあほぅだ。
「そうだ、亘、は。どこにいるんだ?このセカイにいるんだろ?」
「いることは、いる。いる場所がな。問題だ。美鶴、のセカイの一番深いとこにいるんだ」
「へーぇ」
じゃぁ、まだ可能性はある、か。最強の、切り札だ。
「ねぇ、あれ前も見た」イツカが、ついっと指差す。
屋上に続く、非常階段・・・・・・おい、さっきまでなかったよな。
かつん、かつん。
屋上に続く、螺旋階段登る。
「そういや、イツカはどうやって俺を見つけた?」登りながら、気になっていた事を聞く。
「うんとね、ばぁんって飛ばされたの。気がついたら、ミヤハラがいた」
それは、偶然か?
自分、がこれからどうするのがベストか答えがでる。
だとしたら。・・・・・・・・・不本意だ。
けども。きっと、それが一番最良の、策だろう。
「ここだ」
まったく、趣味が悪い。一面、に氷の野原。
夏、の夕暮れ。
屋上に氷野原。
奇妙で、ゆがんだ空間。
あしもとの氷の下に、かたく、かたくうずくまる芦川を見つける。すぐ傍に。
氷柱の中の小村。でも、小村の表情はなんだか。物凄く、しずかだ。
氷柱を軽く叩くとぱきぃぃん、と小気味よい音がする。
なんだかな、ものすごく不満だ。何が不満かって、言いたいことはたくさんあるのに。
相手が、いない。そうして、なんとなく。解ってしまう。
「どあほぅ、どあほぅ、どあほぅ、どあほぅ、どあほぅ、」
「ミヤハラぁ?」
一発ごつり、とあしもとの氷に拳を叩きこむ。
こんなに、分厚くて。固くて。そんなに、逃げたかったのか、お前?
それでも。苦しんでも、もうひとりのお前を手放せずに抱え込んで。
「この、どあほぅ、本当にお前は莫迦だ」
ごつり、ともう一発叩き込む。ほら。俺、きてやったぞ芦川。
「おい、宮原、」
あ、そろそろか、な。魔導士モドキ芦川に、にやぁっと、笑ってやる。
「まださ、亘がいる。最強の、ダーク・ホースだ」
―――――ミヤハラぁっ??あれ、イツカの声かな。マユミ、の声かな。どっちだろう。
まぁ、いいや。
言っとくけど、芦川。
これは、貸しだから。覚えとけよ、お前。
ふん、絶対に。目が覚めたら、返してもらう。
――――――――――――――――――――――俺は、勝てる賭けしかしないから、な。
03 | 2025/04 | 05 |
S | M | T | W | T | F | S |
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