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このブログは小説・映画の「ブレイブストーリー」の二次創作兼雑記ブログです。原作者様、各権利元関係者様とは一切関係ありません。
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素敵お年賀フリー絵!!

またもや。
いやはや、ほんとフリー絵って素敵ですね??
こぉーんな素敵年賀フリー絵が素敵サイトのみーたんが!!さっそく遅ればせながら強奪してきました。
事後報告と共にまた後でご挨拶に伺おう(またも・・・・!!)って言うか、みーたんは私を泣かす気か・・・!!
もう、うわぁんうわっぁあんに泣けそうな魔法の箱が・・・・届いたよ・・・・!!くぅ、ありがとうっ!!

いやはや、亘さぁぁぁんはネズミ姿も似合うなぁ・・・・!
何気に美鶴殿がぶんぶんに色気をだしておりますな・・・・・!!
狐。うん、美鶴殿はやっぱり狐が・・・・!!くっ!!よく御似合いで御座います。
いや、まことにこんな素敵なお年賀イラストがフリーでよかった・・・・・!!

うむ、一人勝手にやる気がでたので去年!から持ち越してる狐本編の続きをがりりんするかぁ・・・・・!
は、早いとこあげないと話、忘れるしなァ・・・・・(あ、私がです。もちろん・・・・)
今年は(って言っても今年が初めてですが)たくさんの、素敵絵師の皆様からお年賀フリー絵を強奪してこれましたので・・・・・!!

きっと、いい事があるはずだ・・・・・!!
数子なんか・・・・数子なんか信じるもんか・・・・!!(買ってないのですが、本ではさんざんな言われようでした)

しっかし、さっきから部屋のヒーター強、が一向に強くなりやしない。
なぜか気を遣われているのか暖房設定のはずが空気清浄にしかなってない、気がする。

要するに。
凄い・・・・・・・・寒い。
去年から引き続き、物凄い有り難い(出来れば避けたい)試練とやらが降りかかってきてくれるのは。
うん、狐のあいつのせいか・・・・・!!(どうやら引き続き八つ当たりしたいみたいです)

いひひひ!!!
覚えてろよ、と思う自分が本気で痛くなってきたのでここらへんで、大人しくがりごり準備します・・・・

みーたん、素敵フリー絵本当にありがとうっ・・・・・・!!
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う、わぁぁぁ・・・・・!!
 
ひどい、ヒドイなこりゃ・・・・と今現在、じゃじゃじゃっと狐の番外を読みまして。
激しく反省をしておりますです、はい・・・・・!!
す、すみません、「なんじゃこりゃぁ!」なSSで・・・・!!
 
読みにくい、解り難い、落ちはそれか、巫山戯るな、まさに。
 
そんなSSになってしまいましたとも・・・・!!
年越し、年明けかかって書いたSSがこれって、なぁ・・・・
うん、皆様。
 
取り合えず、ヒカリ物だけは投げないで下さい。
くれーむ、どんとこーい!!
 
いや、まぁ沸いてる脳みそで書いてるし(言い訳)ナニカあるかな?とか分かっててあげてる訳だし、今更うだうだ言っても仕方ないし、と思うのですが・・・・
 
・・・・・ふ。
 
ふはははは!!誤字が多い、ですね・・・・!!
 
こっそりと、気付いた字は直してみましたけど、どうでしょう?まだ見つけてない、誤字があるに違いない・・・・!
見つけた時はひっそりと、直して読んで戴きたいのです。
おそらく、皆様が正解ですので・・・・・!!
 
まぁ、うーだっうーだっ言ってはいますが個人的に楽しんで書いてしまいました(突っ込みどころも、満載ですけどね!)
そうそう、東京って、稲荷神社の数が非常に多いのです。ご存知ですか?
銀座は1~8丁目まであったと思うのですが。
1丁目ごとにお稲荷サマが祀られてます。
東京すべてのお稲荷サマを数えると(やったことないけど)かなりの数になります。
 
そんななか、一番権威あるお稲荷サマが「王子稲荷」です。
まぁ、京都の「伏見稲荷」に比べるとやはり規模は違いますが。
 
SSで書いた「鳥居を飛び越えて位(官位)を上げる」と言うのは事実。大晦日、に開催されるとは限りませんがね。
だいたい二月の初午の日か?狐にも、ランクがありますが(天狐、空狐、地狐等)貴族の様な階級が存在します。
 
皆様のご近所の稲荷神社の赤いのぼり(幟旗)に「正位一位稲荷大明神」なぁんて書いてません??
 それが、官位、SSでは位、と書きました(ちなみに従五位からスタート、最高位が正位一位)

あれ、実は人間が与えた官位なんです。ものすんごい、霊験あらたかなんで人間がお礼として与えるパターンと、スッゲー恐いんで崇めて、おだてて、位あげるから許してね、なんてパターン。
 
それと別に、稲荷は稲荷で独自の階級なんかもあるんです。
「主領・寄方・野狐」(しゅりょう・よりかた・やこ)、当然下位ランクが野狐。
 
毎年、ランクアップの為の昇進試験、それが「鳥居飛び越え競争」なのです。なんだか、文中補足に至るまでが長いのですが・・・・飽きた御方様はスルー推奨です。
 
で、肝心のSSで取り上げた「大晦日」
 
大晦日、狐たちはこぞって「王子稲荷」に挨拶に来ちゃったりするんですが、(関東一円の総社ですので)その前に寄るのが「装束稲荷」榎木の大木があったとされるお社です。
そこで、自分たちの衣服を正装に替えるのが稲荷社会?の決まりごとです。
実際にある狐の行列のスタート地点だったりします。

「狐の神様」を扱う上ではすみません、なるべく解りやすいようにはしているんですが・・・・
やっぱり根底にある「決まりごと」をすっとばすと「なんのこっちゃ?」で話が解らなくなるので毎回言い訳兼、文中補足などとしゃらくさいマネをしてみたり。

すみません・・・・!!補足なしでも、解るようなSSをできれば・・・・先生、書きたいです(どこかのバスケ漫画のぱくり)

以下解りづらいかな、と思った文中補足です(スルー大絶賛)

・相模(さがみ):県で言えば神奈川県。ただし、川崎市と横浜市の一部地域は除く(複雑なんです・・・)
・武蔵(むさし):同じく、埼玉県、東京都の墨田川より東部、プラス上の川崎市と横浜市の一部。
・安房(あわ):千葉県南部(要は、千葉県の下の部分)
・上総(かずさ):千葉県中南部(千葉県の真ん中部分)
・下総(しもうさ):千葉県北部から埼玉、東京の端にかかる地域
・常陸(ひたち):茨城県の大部分と、福島、宮城の一部にかかる地域。関東から一番遠い地域。
・上野(こうづけ):群馬県。
・下野(しもつけ):栃木県、群馬の一部を含む地域。

上記が関東八州(かんとうはっしゅう)とよばれる、関東一円の地域です。

・神社のがらがら:ほんとは稲荷神社系は鈴はないのです。基本柏手です(二拝二拍一拝)
すみません、あえて鈴を鳴らしたかったので・・・・!

・篠田狐(信太、信田とも:しのだぎつね):落語で有名なのが「篠田狐・葛の葉」そこからご登場頂きました実は女狐さんです。日本を代表するかの陰陽師の母上とも。

・飯綱狐(いづなぎつね):管狐(くだぎつね)とも。式神的に使役されることもある要するに使い魔、なんですが。
飯綱権現って言う由緒正しき神社まである。ちなみに味噌が好物みたいですよ。

文中の祝詞は「稲荷神拝歌」・・・・小難しく、しかも長くなるので・・・・!(でも説明しろと言われても当の本人もうまくできないだろうよ・・・・!!)
ふははははは!!

すみません、若干脳みそがオリエンタルカレーなのです(地元に本社工場あります、ご存知ですか?)
とりあえずは、ようやく年明けです!!(って、実際どうなのそれってのは置いといて)

・・・・・・文字サイズ間違えてたってのは見なかった事にしてください・・・・・!
言い訳と、ちびっと文中補足にまた本日にのそのそと這って来る予定です・・・・・・!
め、メールとか・・・・したいとです、該当者な素敵サイト様がた・・・・!!

でも、今は脳みそがオリエンタルカレーですので。
改めて、やって来たいと思います。

・・・・・・すいません、狐の晦日のSSの突っ込みどころ満載なとこも・・・・!!
生温かく、スルーして頂けると・・・・・・!!そうして、どんとこーい!とお付き合いして下さるのであれば。


             とても、とても嬉しいのでございます・・・・・!!
狐草紙異聞ー別項ー大晦日 


年の瀬、夕暮れのち逢魔ヶ刻。
今年最後の挨拶を美鶴にしようと僕は小汚いお社にやってきた。

「やほーぅ!みっつるー??来ちゃったよーう」

ばたぁぁぁぁん、と勢いよくお社の扉を開けてみるものの。
いつもの、お狐様のアリガタイ御言葉が、ない。

「あれ?美鶴?み、っつるー??いないの?」
 
なんだか、がらぁんとしたお社がさらに広くなったみたいで落ち着かなくなる。いっつも、来てるのに美鶴がいないだけでこんなにこの場所って静かなんだ、へぇ。
 
なんだか、な。
ふーん、せっかく年の瀬のご挨拶ってやつしようと思ったのに。
いいや帰ろうーっと。
 
「あら、亘様。あるじに御用で御座いましたか?」
 
ふわり、とお社の梁から季節外れのアゲハ蝶が舞い降りたと、思ったんだけども。
すぐに、そのアゲハ蝶は僕のよく知っているヒトに姿を換える。尻尾がゆらゆらしているのはご愛嬌。
 
濃い紫の着物地に薄鼠色に染め抜かれた蝶のシルエット。
流れるような水紋に浮かぶ白菊。
 
・・・・あれ?いつもの、藍色の着物じゃないや。
 
「胡蝶さん?今日って何かあるの?」
「はい。今日はおおつごもりでしょう?狐は皆忙しいのですが、」
 
狐もお社掃除するのかって考えたけど、美鶴がする訳ないね。
うん、掃除してるとこ、想像できないや。
 
「おおつごもりの日、わたくしどもはこのセカイの長狐にご挨拶に行くのです。相模・武蔵・安房・上総・下総・常陸・上野・下野から集まってきましてね、わたしたち眷属もお供するのです」
 
「へぇぇ。えぇと、取り合えず県名に直してくれると嬉しいなって、まぁいいや。あれ、じゃなんで胡蝶さんまだいるの?置いてかれたの?」
 
普通お供って一緒に行くってことじゃないの、かなぁ?
なんて、考えてたら。
うん、どうやら僕は地雷を踏んだらしい。
 
「えぇ、えぇ、そうなんですよ、亘様・・・・・」
 
ふふふ、ふふふと薄ら笑いを浮かべた胡蝶さんに、なんて言葉を掛けたらいいのか困る。
 
・・・・・・美鶴、絶対にワザとだ。
 
「えぇ、と。なんて言うか、ほら。まだ追いつくかもよ?ね、行ってあげなよ胡蝶さん、ね?」
「いやですっ!!!あるじは、私が邪魔だから置いていったんですっ!!あるじのろくでなしっ、あんぽんたーんっっ!!!そうです、どうせ私なんかいたって邪魔ですともっつ、って、そうだ」
 
尻尾を逆立てて、ぎゃんぎゃんと物凄い剣幕でヒステリーを起こしかけていた胡蝶さんがぱちんと手を合わす。
 
イタダキマス・・・・じゃなくて。
 
「亘様、亘様もわたくしどもの御祭りに参加しましょうっ!!」
 
・・・・・は??御祭り??参加??
 
*
 
現在、おそらくよい子の小学5年生はこたつで「紅白歌合戦」なんかを見てる時間だと思う。
 
・・・・○島○郎あたりがまさに。
ジャストな感じで「帰ろかな」なんか歌ってるかもしれない。
 
・・・・・・・・・実際帰りたい、と思う。
 
胡蝶さんに連れられてこの、榎木(らしい)の下に来る前に狐の御祭りのメインイベントを聞かされた。
 
「亘様、ようは他の狐たちより早く大鳥居を越せばよいのです」
 
人間の僕が?
・・・・・そんな無茶なこと言わないで欲しい。
 
除夜の鐘がつかれる少し前に、誰よりも早く「王子稲荷」の大鳥居を越える競争が、狐たちの大晦日のメインイベントだそうだ。
誰よりも早く大鳥居を越えて長狐に挨拶をする、そうすると、だ。
 
なんでも、狐のセカイでの位が上がるそうだ。
そんな障害物競走じゃあるまいし。
アンカーテープを切ったぐらいで上がる位ってどんなだ、と言いたかったけど、言えなかった。
 
ここにいる狐のヒトたちが、すごいやる気まんまんだからだ。
 
『人の子だ、人の子がいるぞぇ』
『まさか!!なんだってここにおるのだ?』
『おぉ。あれは三橋のとこの。眷属ではないかい?』
『よもやこの祭事に参加するつもりではあるまいな?』
 
本人たちはひそひそ話のつもりだろうけども。
正直、聞こえるように言ってるとしか思えない。
周りをぐるりと見渡すとヒトの姿で着物を着た狐、着物を着た狐が狐火を灯してぞくぞくと集まってきている。
 
「亘様、気にしないでくださいな。悪気はないのです。ただ、人の子がこの祭事に参加するのが珍しいだけなんです」
「にしたって、さ。美鶴は?スタートは同じなんだよね?」
 
とりあえず、今この中で知ってるヒトって胡蝶さんだけなのってなんか心細い。しかも人間って僕だけのような気がする。
いや、ぜっっったいにそうだ。
 
「はい。皆この榎木から、お社の大鳥居を目指しますから。あるじはとっくに来てるはずなんですが、いませんねぇ」

いなきゃいいのに、と呟かれた言葉は聞かなかった事にしよう。

「えぇと、あの。胡蝶さん。降ろしてくれて全然構わないんだけど。って言うかまだ、さ。早いんじゃ、ないの?」
「いいえ!!出だしが肝心です!!万全の態勢で臨まなければ!!あるじにぎゃふん、と言わす好機です!!!」
 
うん、まぁそうだよね。
はぁ、と小さく溜め息を零した。
 
僕を背に乗せてくれている胡蝶さんは、真っ白な狐。
長い尻尾の先に揺れるのは、あかあかとした焔。
でも、熱くなんかない。風が、びゅうびゅう吹いてるのに消える気配すらない。
 
そう言えば美鶴の焔は青い焔だった、な。
それにしても見事に狐ばかり揃ったよねぇ。
玄、白、金、茶、の綺麗な毛並みの狐たち。
 
それぞれが、狐火を灯している光景はなんだか不思議だった。
人工的なアカリなんかじゃなくて。
 
だけど、煌々ときらめく焔は信じられないぐらい綺麗だ。
でも、普通は人間には視えないんだそうだよ。
僕も、一応人間だとは思うんだけどね。
 
何だろう?狐たちにまじって騒がしいアヤカシたちがわらわらとやって来た。
打ち鳴らされるお神楽の太鼓拍子。
気ままに吹き鳴らされる篠笛。
奇妙で可笑しい御祭り騒ぎ。
 
頭が傘のカタチしたひとつ目のアヤカシ。
三つ目の首がだらりと長いアヤカシ。
徳利を引っさげた尻尾が二つに裂けた猫のアヤカシ。
茶碗に、お箸、和紙でできた傘、から手が生えたアヤカシ、は見た事あるな、確か。
 
「今年は、物見の客人が多いですねぇ。亘様が参加なさるからかしら?」
「あ、あれって見物のアヤカシなんだ。よかったぁ、あのヒト達とも争うのかと思っちゃった」
「あくまで、狐たちの競争ですので」
 
きっ、と王子稲荷の大鳥居を見据える胡蝶さんの目つきが殺気立ってる。コワイので、何も言わないようにしよう、うん。
 
にしても。
いつ、始まるんだろう。
って言うかそもそも何で僕が、ここにいるんだ?ってぐるぐるしだした頃。
 
 
          りん、
 
神社の御賽銭のとこのがらがら、鈴の音が響き渡る。
狐たちの空気がぴんと張り詰めた。
あ、始まるのかなと思ったその瞬間。
 
        りぃぃぃぃぃん、
 
スタート、の鈴が清らかに響いた。
ついでに、迷惑極まりないご宣託と共に。
 
    『ヒトの子と共に、吾のもとに来やれ』
 
・・・・・あぁ神様ってほんと、気まぐれなイキモノだ。
 
『ヒトの子だと?』
『ニンゲンとな?そうか、では一人しかいないではないか?』
『生きてなくともよいのでは?』
『おぉ、篠田殿はなんと賢しいことか!そうさな、』
 
あの、冗談じゃないんですけど??
物騒な御言葉がちらほら聞こえてくるのですが皆様、神様ですよね??
 
   『手なり、脚なり、あぁ欠片でもよかろうよ』

あ、神様ってそういや生贄とかで人間も喰べちゃうんだっけ?
あぁなんだか身の危険をびしびしと感じる、うん間違いない。

「亘様、ご安心下さいね。このような雑魚どもに髪一筋たりとも触らせませんから」

くすり、と口の端をほんの少し引き上げて嗤った 胡蝶さんが、一番怖いとはやっぱり言えませんでした。
あぁ、大鳥居迄、まだ遠い・・・・・!!

ぐごきゃ、ばぎゃり、ぼたぼたびたびっちん、

高らかに嗤う胡蝶さんの声が木霊する中、僕はどうしても眼が開けれなかったです、はい。

だから、って訳じゃないけども。まぁ、油断したって事だけども。

「はははっ、じゃ。ぼくが貰っちゃうからね。この童っこ!!」
「なっ!!飯綱の小童!!何時の間に??!亘様をお放しなさい!」
「やだー!!!」

うんしょ、と後ろから担ぎ上げられた僕はさながら景品か。
このこ、肢が(特に逃げ肢)すっごく早い。
あぁでも物騒な神様じゃなくて、このちっちゃいこでよかったって・・・・・訳にはいかないみたいだ。
そう、油断はいつだって大敵だ。

「よしっ。ねぇ、ぼく本気で走るけど。ちぎれても少し痛いだけだから、我慢するんだよ?」
「は!?い、いやだっっ」

やだ、ちぎれるのはぜーったいにやだ!!
そっか、ちっちゃいこでも絶対に僕よりは歳は上だった!!
しかも血も涙も(あるんだろうけど)ない神様だったっ!!

「あー、もう他のやつらも来ちゃうじゃん、よ、っえ??」

ぐわし、と覚えのある捉まれ方と。
あの、聞き覚えのある鼻を鳴らす笑い方にあぁ、と思う。
ひょいっ、と片方の肩にうつぶせに担がれる。
僕、だから景品でも米俵でもないのに。

もう、ほんと、遅いよ。

「ちょ、返せよ、それぼくのだ!!」
「どうした?洟垂れ坊主。何か捜し物か?」

遅いよ、美鶴。

肩越しに見た美鶴は、いつもの朱の着物じゃなくて。
翡翠の色に青を落としたような濃い緑青の着物地、薄く透かされて浮かび上がる大輪の牡丹。
明るい朱色の帯は前でひとつ結びになってる。

すうっと薄く細められた金の眼が静かに威嚇する。

    「何か、捜してるのか?」

「っっ、なんでもない、もん」
「ふぅん。じゃぁ行けよ。ここには、ないんだろ?」

捜し物、と言った後。
美鶴はうっすらと微笑った。
・・・・・・・・・・・だから、無駄に怖いんだってば。

「行くぞ」
「あ、でも。他の狐さんたちって、えぇぇぇ!!!」

目の前に聳え立つのは、朱に塗られた大鳥居。
背後には、もんのずんごい殺気だった狐の神様たち。
うん、行くしかないじゃないか、やっぱり。

「越えるぞ」
「うん」

美鶴が静かに詠う。
とても澄んだ声で。


   天地の生けるものみな 大神の 神験恩頼と称え拝がむ

(あまつちのいけるものみな おおかみの みたまのふゆとたたえ おろがむ)

  大いなる御霊のふゆの み光と 五社の大神祈り 拝がむ
  
  限りなき御霊の幸の働きと 御眷属の頼み 拝がむ

  生きて生きて御霊の幸を身に受けて 此の世の幸に 働き奉る

  浄らなる祈りの心澄み渡り 神の御国に 参りのぼらん

 (きよらなるいのりのこころすみわたり かみのみくにに まいりのぼらん)

それは本当にとても、とても心地よく響く吟で。
夜に紛れることもなく、揺蕩いながら静かにこのセカイに流れて往く。
セカイをキレイに掃き清めていく様に。

そうして、大鳥居を越えようとしたその瞬間に、

       ふぅわり、ひらり、とっ、

季節外れのアゲハ蝶が舞い降りた、もとい。
ゆっくりと、ヒトの姿にカタチを換えたそのヒトは。
着物の片裾を持ち上げてくうるり、と優雅に振り向いたそのヒトは。
物凄い、いい笑顔のそのヒトは。


・・・・・・・・・は???え、は、まぁ、はぁ???


「・・・・・・・・、胡蝶。お前、ワザとだろう」
「油断大敵、ですね。あるじ?」

まさか、十二支のねずみのハナシでもあるまいし、って言うか今年はねずみ年だからまぁ、いいのか。

          『佳き哉、佳き哉。疾く、挨拶に来るがよい』


気まぐれな神様の、しわがれた声が木霊する。
それに、重なるように。

ころころと、胡蝶さんの高らかに笑う声もいつまでも、いつまでも響き渡っていた。

新しい年が、今まさに明けたのに。
・・・・・・・どうやら僕の年越しはまだ、終わりそうにない、です(美鶴が暴れだすから)





素敵お年賀フリー絵!!

なんて、世間ではもうお正月も三が日過ぎた頃になんなんですが・・・・!!
くぅ!!パソコンに触れずに数日がなんとなく!!いや。気がつけば一月も5日・・・・??
・・・・5日も経ってました。事実、現実、これ如何に。

5日・・・・!!
こんな感じで今年も気がつけば終わってた、なんてシャレにもなんないような事実だけは避けたいところ。
ぼややーん、とまず他サイト様に伺ったらば!!えぇー!!な素敵サイトのいっちゃんが・・・・・!!
がふふふん!!な素敵お年賀フリー絵を・・・・・!!

配布しておりましたので。
ここぞとばかりに、またも強奪しました。
なんじゃこりゃぁ!!な愛らしさにそりゃ手も取りたくなるよね、美鶴殿や。
うはぁ!!椿、ツバキー!!
椿は牡丹、芍薬と並んでワタクシの三大ダイスキーな花なのです(まぁどうでもいい情報です)くぅ!!

いっちゃんもことごとく、私のツボをここぞとばかりに刺激するなぁ・・・・!!
素敵・・・・!!フリー絵って素敵・・・・・!(いよいよ、こわいヒトになってきた感がある・・・)

この、亘殿のうっすらと日差し(?)を仰ぎ見る表情!!
このファア(標準)装備?で色気がおそらく格段にあがったんではないかと思われる美鶴殿!!
いや、美鶴殿は素でも、すごいんですけどね!!(そんな、寒いシャレもどきは言いませんよ、お、大人ですからね・・・・・)

いやはや。
いっちゃん・・・・!!相変わらずきゅんきゅんな2人をありがとう!!
うほほほー!!眼福でした・・・・・!!

さて、晦日なアレも今更なんだが・・・・くぅ!!明けない晦日はないのだよ・・・・・と呟きながらがりごりしようと思います(ほんと、今更だな・・・・!!)

そうして、嬉しい拍手コメントを頂いたので・・・・!
ワタクシこそ、ありがとうございます・・・・!!
以下、拍手コメントの御返事を勿体なくもさせて頂きました。

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