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このブログは小説・映画の「ブレイブストーリー」の二次創作兼雑記ブログです。原作者様、各権利元関係者様とは一切関係ありません。
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わぁぁぁぁ!素敵サイト様方の素敵リンクに・・・・・!!あわわわ。あ、ありがとうございます・・・!!
が・・・頑張ってみるよ、わたし。ひとり、チキンの心臓が停止に近いぐらい動揺しておりました。
しかしながら。どどどど。どうしよまいか、私。
黒ミツのお話、やっぱりな☆えらい勢いで話がふくらんじまったい・・・・・!そうして、おそらくあと数話は続く?
(いや、待て。仮定の未定の・・・!)ぐらいにまで及ぶ勢い。黒ミツってよりは捏造オンバ様じゃないか・・・・!
イメージは、ARI PROJECT の『阿修羅姫』から。いや・・・むしろ遠のいた感が満載だ。深く陳謝。
ばっかじゃないの、と自分で自分の首を絞めるハメに。

いやいいんだ。自己満足なんだ。黒ミツに愛、なんだ。亘はどこ行ったんだ。ほんとに。
ああああ。収拾がつくのか一抹の不安を残しつつ。
奇特な方々様、お付き合いくだい。
ク・クレームは・・・・すいません!!あんまり、あんまり受け付けたくないんだ・・・・!!
ち、ちきんなんだ・・・・!!!

阿修羅姫のアリア



藍い藍い、空だ。
光の柱を登りきった先、開けた空間の氷の原。
オレはそのほぼ中央にごろん、と寝転ぶ。
眩しさ、なんて知りやしないのに。うっすらと眼を眇めてみる。
いちめん、の藍に。
閉じ込められて。
自分がふかく、ふかく沈んでいく感覚にゆっくりと眼を閉じる。

ここは静かだ。とても、とても静かすぎて。

時々、オレという存在が本当に在る、のか解らなくなる。

オレは、「生きて」いるんだろうか?
「生きている」のならば。
なぜ、ここに在る、んだろう?

限られた時間
閉ざされた世界

どれも。どれもオレにとっては煩わしいだけだ。
ひとり、でいいと嘯いたのはオレなのに。
ざらざら、と流れていく退屈な時間に押し潰されそうになりながら。
オレは待ち続ける。
もう一人の、俺を。

オレという存在が確かに、在るということを確認するために。

それが、どれぐらい無意味であるか気づいているのに。
オレは気づかないフリをし続ける。

不快な違和感に顔をしかめる。
明らかにそこにある。誰か、の気配。隠そうともしない無遠慮な気配に苛々する。
さっきから、じりじりと値踏みされる感覚にいい加減、うんざりする。

閉じた時と同じようにゆっくり、と眼を開ける。
すぐ、目の前に。顔と顔が微かに触れ合う距離に。

オレを捉える存在に。自分の感情が感覚に追いつけず、途方に暮れる。
ただ、動けずにいた。

見慣れた、まるみのあるやわらかな身体
淡いはしばみ色の瞳
明るい栗色の髪を耳の少し上で2つに結わえた、アヤが。

オレが見た最期の姿そのままに、じいっと顔を覗き込んでいる。
言葉、がでてこない。うまく、呼吸ができない。
それでも。

音にだして、存在を確かめたかった。
どうしても、どんな事をしても取り戻したかった、存在を。
「アヤ、」

きょとり。首を傾げる姿は、アヤなのに。

「アヤ。アヤ、アヤ、アヤ。あやじゃぁ、ないよ」
ころころ、と「音」を繰り返し笑う顔はアヤ、なのに。

「だってあたし。名前なんてないもの」
すぅっと笑みを消した貌は、知らない誰か。
ついっ、とその「誰か」は藍い空を指差す。

「あたしね、あっちからきたの。もっと、もっと。たかぁいところから」
口元は笑みを浮かべているのに。その眼は。何も映してやしなかった。
目の前のオレすらも。

「お前、何者だ?どうやってここに来た」
「わかんない。でも。ずっと。ずうっと、外に出たかった」
「外に、出る?」
「そう、あたしは仄い、仄い場所に閉じ込められてた。押し込められて。外に出してもらえなかったの。声、が言うの。女の声で。『あなたは外に出てはいけない』って」
だんだん、むずがるような声音になる。

「あたしは外に出たくて、出たくてたまらなかったのに」
そうして。あえかに肩を震わせる。伏せられた顔から表情は見えない。
「仄くて。真っ暗で。泣いても、大声をだしても、だぁれも助けてくれない。から。」
――――――――――――だから、ね。
くすくすくす。
「外にだしてぇ、って。あばれたの」

騙されるな。捕まるな、早く。早く、逃げろ。
アヤ、ではない誰か。
じわり、じわりと滲みだした狂気が絡みつく。

オレはこの存在を知っている。姿も、声もまるで以前の存在とは違うけど。
憎悪、憤怒、嫉み、妬み、全ての負の感情を統べる、者。

          「オンバ」
ふうっと呆れたようにそいつは息を吐き出す。
「だから、あたしには名前なんてないんだってば。あたしは、あたしだもの」
ふ、と憶いだしたかのように。

「でも。『以前のあたし』はそう呼ばれていたのかもね?」
こいつは、アヤじゃない。
「ねぇ。あなたがあたし、を呼んだのね?」
「呼んだ覚えなんかない」
けっして、けっしてニセモノを希んだ訳ではないのに。

―――――――オレはニセモノなのに?
「声、が聞こえたもの。あなたよ、絶対」
「違う」
―――――――本当にそうだろうか?
「違わないわ。あたしに姿、なんかないもの。でもね。姿、を持つことはできるの」

あでやかに嗤う、花のかんばせ

「あたしを望む者の。希んだ姿に」

つややかに哄う、夜叉の面

「あなたはなぜ、ここにいるの?なぜ、一人なの?なぜ、泣いているの?」
違う。泣きたいんじゃない、哭きたいんだよ。

なぁ、美鶴。オレは誰でも良かったのかもしれない。手を伸ばしてくれる誰か、が。
オレの存在を受け入れてくれる誰か、がずっと欲しかったんだ。
もしかしたら。いつか。美鶴が。あいつが、オレを受け入れてくれるなんて、思い違いだった。
オレはいらない、現実だから。でも。オレはここに在る、よ。
どうか、どうか。必要、として。いらない、なんて言わないで。

「あたしは、『アヤ』でも『オンバ』でもないよ。あなたが、あたしを望むなら。あたしに名前をちょうだい」
零れ落ちる涙を拭ってくれる手が仮初めだとしても。

「いつ、か」
いつか、この手を取ったことを後悔するだろうか?
なぁ、美鶴。オレは怖くて、怖くて仕方ないんだ。

「イツカ。イツカ、イツカ、イツカ。いつか。いい、名前ね」
オレに差し出される手
「あなた、名前は?」
そっと握り返す
「ミツル、」
「ミツル。いい、名前ね。ねぇミツル、ここから出ようよ」
その手を取って
「イツカ、は。ここを出て何がしたいんだ」

あでやかに嗤う、花のかんばせ
つややかに哄う、夜叉の面

「現世に、行きたいの。オトモダチ、造りたいの」

とびらを開けて踏み出したその先は。
かつて、生れ落ちた場所

それは夢のおわり
そしてウタカタの現のはじまり




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